小平蘂川

小平蘂川（おびらしべがわ）

小平蘂川は、北海道北西部の留萌振興局管内、留萌郡小平町を流れる二級河川であり、日本海へと注ぎます。この川は、アンモナイトや恐竜の化石が発掘されることで知られる地域を流れており、その流域は豊かな自然に恵まれています。

地理

小平蘂川の源流は、天塩山地に位置します。そこから小平町内を西へと流れ、最終的に日本海に注ぎ込みます。流域面積の大部分、約94%が山林で占められており、手つかずの自然が色濃く残っています。一方で、下流部には小平町の市街地が形成されており、人々の生活を支える川としても重要な役割を果たしています。

名称の由来

川の名前「小平蘂」は、アイヌ語に由来しています。アイヌ語の「オ・ビラ・ウルベッ」（川尻に崖がついている川）が転訛して「小平蘂」になったとされています。この名前は、川の地形的な特徴をよく表しています。

流域の自治体

小平蘂川が流れる自治体は、北海道留萌振興局管内の小平町です。

湖沼

流域には、小平ダムによって作られた人造湖である「おびらしべ湖」があります。この湖には「滝見大橋」が架かっており、湖上橋としては全道一の長さを誇ります。周囲の景観と調和した美しい橋は、観光スポットとしても人気があります。

主な支流

小平蘂川には、以下の支流が流れ込んでいます。

奥記念別川
ケチカウエンオビラシベ川
アカノ沢
上記念別川
中記念別川
天狗沢川
石炭沢川
下記念別川
鷲ノ巣沢川
オトイチ川
オトイチセコロ川
沖内川
折真布川

これらの支流は、小平蘂川の豊かな水量を支えるとともに、多様な生態系を育んでいます。

主な橋梁

小平蘂川には、以下の橋梁が架かっています。

勝景橋 - 北海道道742号霧立小平線
宮下橋 - 北海道道742号霧立小平線
更生橋 - 北海道道742号霧立小平線
待明橋 - 北海道道742号霧立小平線
幸福橋 - 北海道道126号小平幌加内線
滝見大橋 - 北海道道126号小平幌加内線
天狗橋 - 北海道道126号小平幌加内線
岩見橋 - 北海道道126号小平幌加内線
達布橋 - 北海道道126号小平幌加内線
幸橋 - 北海道道126号小平幌加内線
中央橋
寧楽橋
共栄橋 - 北海道道1006号達布小平町線
平和橋 - 北海道道1006号達布小平町線
高砂橋 - 国道232号、国道239号

これらの橋は、地域住民の生活を支える重要なインフラとなっています。

関連項目

萌える天北オロロンルート：小平町を含む観光ルート
天狗の滝：小平町にある滝
小平町埋蔵文化財資料館・オピラウシ：小平町の歴史と文化を紹介する施設
カモハシリュウ：小平町で化石が発見された恐竜
クビナガリュウ：小平町で化石が発見された海生爬虫類
小平蘂橋梁跡：旧国鉄羽幌線の橋梁跡

小平蘂川は、豊かな自然と歴史、文化が息づく川であり、地域のシンボルとして親しまれています。

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