小早川敬平

小早川敬平：室町・戦国期に生きた武将

小早川敬平（こばやかわ たかひら）は、室町時代中期から戦国時代にかけての武将であり、沼田小早川氏の当主としてその名を知られています。

生涯

1452年（享徳元年）、小早川煕平の長男として生を受けました。1467年（応仁元年）に応仁の乱が勃発すると、父・煕平が小早川軍を率いて東軍の細川勝元に味方し上洛。敬平は父の代理として領国に残り、政務を執り行いました。1473年（文明5年）に父が世を去ると、家督を継承し当主となり、自身も上洛して東軍の一員として戦いに参加しました。

しかし、小早川煕平の死を好機と見た分家の竹原小早川氏当主・小早川弘景は、西軍に味方し居城である高山城を攻撃。この事態を受け、1474年（文明6年）に敬平は帰国し、以後は領国に留まり西軍との戦いに明け暮れることとなります。応仁の乱終結後の1479年（文明11年）には、8代将軍・足利義政から奉公衆に任じられたため再び上洛し、義政に近侍しました。

1493年（明応2年）に帰国してからは、幕府との関係を後ろ盾として、備後方面へ勢力を拡大。同時に、奉行制度を確立するなど、戦国時代における小早川氏の基礎を築き上げました。1499年（明応8年）4月17日に死去。享年48歳。跡は長男の扶平が継ぎました。

小早川敬平は、応仁の乱という激動の時代に当主として家を守り、幕府との関係を強化することで勢力拡大に成功。さらに、内政面でも奉行制度を確立するなど、小早川氏の発展に大きく貢献した人物として評価されています。

参考文献

* 今井尭ほか編『日本史総覧』 3（中世 2）、児玉幸多・小西四郎・竹内理三監修、新人物往来社、1984年3月。ASIN B000J78OVQ。ISBN 4404012403。 NCID BN00172373。OCLC 11260668。全国書誌番号:84023599。

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