小杉隆

小杉 隆（こすぎ たかし）について

小杉隆は、1935年9月25日に生まれ、日本の政治活動に多大な影響を与えた政治家です。彼は衆議院議員を8期務め、さらには文部大臣としても活躍しました。また東京都議会議員としても4期にわたり政治活動を行いました。

来歴・人物

小杉は東京都目黒区八雲に育ちました。1959年に東京大学教育学部を卒業すると、ラジオ東京（現・TBSホールディングス）に入社します。その後、1965年に29歳の若さで東京都議会議員に当選し、政治の世界に足を踏み入れました。彼は1977年に新自由クラブに参加し、都議会で美濃部亮吉の都政を厳しく追及したことで名を馳せました。この追及の仕方には美濃部も敬意を示すほどのものでした。

小杉は1979年に都議会を任期途中で辞職し、同年の第35回衆議院議員総選挙に旧東京3区から出馬しましたが、次点で落選しました。しかし、1980年の第36回衆議院議員総選挙で再挑戦し、初当選を果たしました。ここで彼は新自由クラブの国会対策委員長を務めることになり、1986年の新自由クラブ解党後は自民党へ移行しました。1996年には第2次橋本内閣で文部大臣に任命され、教育分野での改革に尽力しました。

その後、小杉は2000年の第42回衆議院議員総選挙で落選しますが、2003年には比例復活当選を果たし、2005年には小選挙区で再度当選します。しかし、2008年には次回選挙への出馬を辞退し、2009年に衆議院解散によって政界から引退することになりました。引退の際、小杉は妻の自己破産問題とは無関係であると述べました。

環境問題とトライアスロン

小杉は環境問題に対する関心が高く、地球環境国際議員連盟の創設メンバーでもありました。また、トライアスロンを完走するほどの運動能力を持ち、自転車活用推進議員連盟に所属するなど、アクティブな活動も展開していました。落選中の2000年には、自転車活用推進研究会の委員長にも就任し、自転車の利活用に力を入れていました。

不祥事

しかし、小杉は政治家としてのキャリアの後半に不祥事に見舞われました。妻の小杉敬子が後援会会員に対して借金をしている問題が報じられ、これが政界引退の一因となりました。2010年には彼の妻と私設秘書が詐欺容疑で逮捕・起訴され、妻は自己破産を申請することになりました。負債は約14億円に達し、2012年には妻が懲役6年、私設秘書が懲役4年6カ月の判決を受けたことが大きなニュースとなりました。

さらに、彼の娘婿が文部科学省での不正入学事件に関与していたことが発覚し、これも大きな波紋を呼びました。

著書

小杉隆の著書には、『東京は私たちのもの』や『21世紀へ駆ける - 人間研究小杉隆』などがあり、環境問題に関する書籍も多く出版されています。特に『ゴミ箱の中の地球　地球環境レポート』などは、彼の環境問題への関心を反映しています。さらに、アル・ゴアの著作を訳したことでも知られています。

小杉隆の政治者としての活動、環境問題への取り組み、そして家族問題など、多様な側面がある彼の人生は、今なお多くの人々の関心を集めています。

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