小松則幸

小松則幸のプロフィール

小松則幸（こまつ のりゆき）は、1979年4月21日に生まれ、2009年4月13日に他界した日本のプロボクサーです。彼は大阪府寝屋川市で生まれ育ち、大阪府立枚方西高等学校を卒業しました。ボクシング界では特にOPBF東洋太平洋フライ級王者として知られ、第29代と第34代の王座を保持していました。入場曲にはTOM★CATの「TOUGH BOY」を使用していました。

ボクシングキャリアの始まり

小松は1997年9月9日にプロデビューし、エディタウンゼントジムに所属しました。デビュー戦では岩本和宏と引き分け、その後のキャリアを築き始めます。2002年9月にはOPBF東洋太平洋フライ級王座決定戦に挑み、孫正五選手に勝利して王座を獲得します。

防衛戦とその後

初防衛は2003年2月16日、フィリピンのロリー・ルナス相手に行いました。この試合では、初回は圧倒されましたが、2回目に見事な逆転で勝利を収めます。これにより彼の名は一躍ボクシングファンの心に刻まれ、WBC世界フライ級ランキングにも入りました。

その後も彼は防衛を重ね、トラッシュ中沼やエドガー・ロドリゴなどと対戦し、王座防衛を成功させます。しかし、2004年9月にはトラッシュ中沼相手に判定負けし、王座から陥落しました。この試合は接戦だったため、ジャッジの採点にも議論が巻き起こりました。

世界タイトルへの挑戦と苦難

2005年にはWBC世界フライ級王者ポンサクレック・クラティンデーンジムとの試合がありましたが、5回TKO負けを喫し、王座奪取には失敗します。再起を図る彼の姿勢は強く、再び王座を手に入れるための試合を続けました。

2006年には内藤大助との統一戦で6回KO負けを喫し、その後、エディタウンゼントジムからグリーンツダボクシングクラブに移籍します。

ここからの挑戦

2007年2月には、OPBF東洋太平洋フライ級王者ワンミーチョーク・シンワンチャーとの再起戦でTKO勝ちを収め、再び注目を集めます。しかし、その後の試合ではさらなる負傷判定負けやドクターストップによる引き分けが続きました。

2008年には、タイ国の選手と相次いで対戦しながらも勝利を収め、生き残りを図ります。特に、同年8月のロセント・ベガとの試合では、僅差ながらも有名な勝利を果たしました。

悲劇的な結末

彼のキャリアは順調に見えましたが、2009年には元IBF世界ミニマム級王者ラタナポン・ソーウォラピンとの試合で1回TKO負けを喫し、その後の復活戦として亀田大毅との試合が予定されていました。しかし、運命は彼を残酷に迎え入れます。4月11日、彼は座禅修行のために向かった寺から移動中、滝に落ち、29歳で命を落としてしまいました。この事故は彼のファンや家族にとって非常に大きな衝撃となりました。

戦績とタイトル

小松則幸はプロボクシングで36戦を重ね、24勝（内10KO）、6敗（内3KO）、6分という成績を残しました。

獲得したタイトル

• - 第29代OPBF東洋太平洋フライ級王座（防衛5）
• - 第34代OPBF東洋太平洋フライ級王座（防衛0）

彼の名は今も多くのボクシングファンの心に刻まれています。

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