小林寛 (野球)

小林 寛（こばやし ひろし）

元プロ野球選手である小林寛は、1989年1月21日に広島県福山市で生まれ、投手として活躍しました。学生時代から野球の才能を発揮し、その後プロの世界での挑戦が始まります。彼は2010年のドラフトで横浜ベイスターズに4位指名を受け、晴れてプロ入りしました。

経歴

小学校から高校まで

小林は小学2年生でソフトボールを始め、以降は野球に取り組むために大阪府に転居後、大阪市立生魂小学校でのリトルリーグに参加。その後、浜寺ボーイズでプレーし、中学校では高石ボーイズに所属しました。そして島根県の江の川高校へ進学し、2年生の夏には全国高校野球選手権大会に出場します。

大学時代

大阪学院大学に進学した小林は、1年生の春からリーグ戦に出場し、特に4年生では素晴らしい活躍を見せました。2010年には春季リーグでノーヒットノーランを達成し、最優秀投手とMVPを獲得。また、リーグ通算63試合に登板し、35勝21敗、防御率1.46という素晴らしい成績を収めました。このような成績から、大学日本代表候補にも選ばれたことがあります。

プロ入り

2010年のNPBドラフトで、横浜ベイスターズから指名された小林は、契約金4,500万円、年俸1,000万円でプロの世界に飛び込みました。背番号は12。

横浜DeNA時代（2011-2017）

初年度からの挑戦

2011年、彼は春季キャンプで早々に一軍に昇格し、レギュラーシーズンでは6試合に登板。初先発を果たしたのは2011年9月20日の中日戦でしたが、こちらは敗戦に終わりました。

その後の2012年、2013年とシーズンを重ねる中で登板機会は限られたものの、2013年には一軍での初勝利を挙げています。2014年は怪我に苦しむことも多く、イースタン・リーグでの出場に留まることもありました。

成長と克服

2015年には再び一軍入りし、開幕一軍での活躍が期待される中で初ホールドを記録。この年の8月頃からはさらに出番が増え、2016年には重要な役割を担う中継ぎ投手として登板機会が増えました。

終焉と新たな道

2017年、レギュラーシーズン終了後に戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトに参加。新たな挑戦が求められる中で、2018年には地元のJFE西日本硬式野球部へ移籍し、そこでのプレーを続けましたが、2019年に退団しました。

投手としての特徴

小林は148km/hのストレートやスライダー、カーブ、フォークボール、チェンジアップなど多彩な変化球を操ります。特にスタミナが持ち味で、記録的な投球回数を誇ります。制球力も優れており、与四球率が非常に良好です。

また、彼の憧れの投手はロジャー・クレメンスで、投球フォームは江夏豊を参考にしているそうです。

私生活

プライベートでは、2011年からの知人である女性と2014年に結婚。公私ともに充実した生活を送っています。

小林寛の経歴は、彼自身の努力と才能の結果であり、今後のさらなる活躍が期待される選手でした。

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