小林秀明

小林秀明について

小林秀明（こばやし ひであき）は、1945年12月生まれの日本の外交官です。長野県出身で、東京大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。外交官として数々の要職を歴任し、現在は帝京大学冲永総合研究所の教授として後進の育成にも力を注いでいます。

経歴

小林氏は、1968年に東京大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。その後、1969年からカールトン大学及びジョンズ・ホプキンス大学国際関係大学院に留学し、国際的な視野を広げました。1984年にはアジア局南東アジア第二課長、1986年にはアジア局地域政策課長に就任し、アジア地域における外交政策に深く関与しました。

1988年には駐オーストラリア大使館参事官、1990年には駐ポーランド大使館参事官として海外勤務を経験し、1992年にはポーランド公使に昇進。1993年からは大臣官房外務参事官兼大臣官房領事移住部、1995年には大臣官房審議官兼大臣官房領事移住部を歴任し、省内での要職を担いました。また、1995年には総理府事務官、公正取引委員会事務局官房審議官（渉外担当）も務め、幅広い分野での行政経験を積んでいます。

1997年には在アメリカ合衆国日本国[[大使館]]特命全権公使、2000年には国際連合日本政府代表部特命全権大使（次席）として、国際舞台での活躍も展開しました。2001年には外務省儀典長に就任し、国家間の儀礼に関する業務を統括。2002年には東宮侍従長に任命され、皇室外交を支えました。2005年には駐タイ王国特命全権大使としてタイに赴任し、両国間の友好関係の促進に尽力しました。2008年には内閣府迎賓館長に就任し、国賓をもてなす重要な役割を担いました。2011年3月31日に外務省を退官しました。

退官後も、小林氏は2011年6月に東洋製罐株式会社と株式会社電算の取締役に就任し、経済界にも貢献。2012年4月からは帝京大学冲永総合研究所教授として、次世代の育成に携わっています。2013年4月には東洋製罐グループホールディングス株式会社の取締役にも就任し、企業経営にも参画しています。

2016年4月には、長年の外交における功績が認められ、春の叙勲で瑞宝重光章を受章しました。

外務省同期

小林氏の外務省同期には、以下のような著名な外交官がいます。

赤澤正人（元嘉悦大学長・神田外語大学長）
榎泰邦（元駐インド大使・外務省中東アフリカ局長）
大島正太郎（元駐韓大使・外務審議官）
岡本行夫（元内閣官房参与・内閣総理大臣補佐官）
小川郷太郎（エイ・エフ・エス日本協会理事長・元イラク復興支援大使）
鏡武（中東調査会副理事長・元駐シリア大使）
東郷和彦（元外務省欧亜局長・条約局長）
服部則夫（元OECD大使・外務報道官）
槙田邦彦（元駐シンガポール大使・外務省アジア大洋州局長）
馬渕睦夫（元防衛大学校教授・駐ウクライナ大使）
* 美根慶樹（元日朝国交正常化交渉日本政府代表・防衛庁参事官）

これらの同期の方々も、日本の外交に大きく貢献した人物ばかりであり、小林氏を含め、外務省の同期として切磋琢磨したことが伺えます。

まとめ

小林秀明氏は、外交官として長年にわたり国際社会で活躍し、日本の外交に大きく貢献しました。退官後も、大学教授や企業役員として、社会の発展に貢献しています。その幅広い経験と知識は、次世代を担う人々に大きな影響を与え続けています。

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