小林駅 (千葉県)

小林駅：成田線沿線の歴史と進化を刻む駅

千葉県印西市小林にあるJR東日本成田線（我孫子支線）の小林駅は、1901年（明治34年）8月10日、成田鉄道の駅として開業しました。木下駅と安食駅の中間に位置し、当初は旅客と貨物の両方を扱っていました。同日、下総松崎駅も開業しています。

開業から約20年後の1920年（大正9年）9月1日には、成田鉄道が国有鉄道に買収され、国鉄の駅となりました。その後、1961年（昭和36年）11月1日に貨物取扱いは廃止されましたが、旅客駅としては引き続き利用されてきました。

1973年（昭和48年）10月1日には、成田線我孫子～成田間の電化が完成し、近代的な鉄道交通の一翼を担うようになりました。そして1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となりました。

2000年代に入ると、2001年（平成13年）11月18日にはICカード「Suica」の利用が可能になり、利便性が向上しました。しかし、駅舎の老朽化も進み、2014年9月15日にはみどりの窓口の営業を終了しました。

その後、2014年11月9日には橋上駅舎と自由通路の暫定利用を開始、そして2015年9月16日には新駅舎が完成しました。この新駅舎の建設により、バリアフリー化も進み、より快適な駅へと生まれ変わりました。

駅名は、九州旅客鉄道（JR九州）吉都線にある小林駅と区別するため、乗車券類では「（成）小林」と表示されています。

駅構造と設備

小林駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。かつては木造駅舎で、ホームは跨線橋で連絡していましたが、新駅舎完成により橋上駅となりました。

駅業務はJR東日本ステーションサービスが受託する業務委託駅で、成田統括センター（湖北駅）の管理下にあります。終日遠隔対応可能な「お客さまサポートコールシステム」を導入し、多機能券売機や自動改札機も設置されています。

トイレは、多機能トイレを併設した男女別の水洗式で、改札外コンコース南端に設置されています。旧駅舎時代は2番線ホーム上に設置されていましたが、それ以前は改札内外から利用できる男女共用の汲み取り式でした。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は約1,571人です。JR東日本と千葉県統計年鑑によると、近年は比較的安定した利用状況が続いています。

駅周辺

小林駅周辺には、印西市ふれあいバス、ちばレインボーバス、なの花交通バス、栄町循環バスなど複数のバス路線が乗り入れ、周辺地域へのアクセスも良好です。

具体的には、印西市役所行、印旛明誠高校行、京成佐倉駅行、安食駅行などの路線があります。

隣の駅

小林駅の隣の駅は、上り方面が木下駅、下り方面が安食駅です。

まとめ

小林駅は、長い歴史を持つ駅でありながら、現代的な設備と利便性を備えた駅として進化を続けています。新駅舎の完成により、利用者の利便性向上はもちろんのこと、バリアフリー化も進み、より快適な駅となっています。今後も地域住民の生活を支える重要な交通拠点として、その役割を果たしていくことでしょう。

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