小櫃駅

小櫃駅：歴史と静けさが漂う久留里線の駅

小櫃駅は、千葉県君津市末吉に位置するJR東日本久留里線の駅です。1912年、千葉県営鉄道久留里線の駅として開業しました。当時は「おひつ」と読みましたが、1923年の国有化を機に「おびつ」に変更されています。

開業当初から長く有人駅として機能していましたが、1954年には日中のみ駅員を配置するようになり、1968年には無人駅となりました。その後、1980年には現在の駅舎が供用開始され、現在に至ります。2009年には東京近郊区間にも編入されました。

駅舎と構造

小櫃駅は、単式ホーム1面1線からなる地上駅です。かつては列車交換が可能な相対式ホーム2面2線でしたが、現在は片側のホームが廃止され、現在の構造となっています。廃止されたホーム跡は線路脇に残されています。

駅舎は1980年建設の小さな建物で、特徴的な屋根が印象的です。久留里駅の管理下にあり、無人駅ながら乗車駅証明書発行機が設置されています。ホームと列車の床面には段差があり、安全面への懸念も一部で指摘されていますが、JR東日本は規定内であることを理由にホーム嵩上げは行われていません。

利用状況と周辺環境

2006年度の1日平均乗車人員は約154人でした。近年は減少傾向にありますが、地域住民の生活を支える重要な交通拠点となっています。

駅周辺には、国鉄C12形蒸気機関車287号機が保存されている小櫃公民館をはじめ、小櫃郵便局、小櫃小学校、上総小櫃中学校などの公共施設、商店、JAの支店などが立地しています。国道410号や複数の千葉県道が通っており、車でのアクセスも良好です。また、バス路線も充実しており、東京駅や千葉駅方面への高速バスも利用可能です。

アクセス

車: 国道410号、千葉県道23号、24号、160号を利用
バス: 小櫃駅前停留所から日東交通、京成バス、千葉中央バスの路線バス、高速バスが発着

隣の駅

下郡駅 - 小櫃駅 - 俵田駅

まとめ

小櫃駅は、歴史を感じさせる小さな無人駅です。簡素ながらも温かみのある駅舎と、静かな周辺環境が特徴です。周辺住民の生活を支えると共に、SL保存など地域の歴史を感じさせるスポットでもあります。久留里線を利用する際には、ぜひ一度訪れてみてください。

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