小菅村

小菅村について

小菅村（こすげむら）は、山梨県北都留郡に位置する、自然豊かな村です。山梨県の東端にあり、東京都の西多摩郡奥多摩町と接しています。村の面積の大部分を森林が占め、その一部は東京都の水源林として管理されています。このため、小菅村は首都圏の水源としても重要な役割を担っています。

地理

小菅村は、周囲を1000メートル級の山々に囲まれた山間部に位置しています。主な山として、奈良倉山、鹿倉山、三頭山、大菩薩峠などがあります。これらの山々から流れ出る小菅川、白沢川、鶴川などの河川が村内を潤しています。また、奥多摩湖（小河内貯水池）も村内に位置しており、豊かな水資源に恵まれています。

歴史

戦国時代には、この地域を拠点とした小菅氏という土豪が存在していました。明治時代に入り、1889年7月1日に町村制が施行され、現在の小菅村が誕生しました。村は長い歴史の中で、その自然と共存しながら独自の文化を育んできました。

行政

現在の村長は舩木直美氏で、2012年に就任し、現在3期目です。村議会は定数8人で構成されており、任期は2023年4月26日から2027年4月26日までとなっています。過去には、村議会議員全員が辞職する騒動がありましたが、現在は正常な議会運営が行われています。

交通

小菅村には鉄道が通っておらず、最寄りの駅はJR青梅線の奥多摩駅またはJR中央本線の大月駅です。主な交通手段は路線バスで、西東京バスと富士急バスが運行しています。西東京バスは奥多摩駅から、富士急バスは大月駅や上野原駅からそれぞれ村内へ乗り入れています。また、村内には小菅村営バスも運行しており、住民の足として重要な役割を果たしています。

情報・通信

村内には、ケーブルテレビ「ケーブルテレビ多摩源流」が整備されており、東京都内と同じ番組を視聴することができます。また、固定電話の市外局番は東京都青梅市と同じ「0428」を使用しており、経済的なつながりも強いことが伺えます。

教育

村内には、小菅中学校と小菅小学校の二つの学校があり、地域の子どもたちの教育を担っています。

観光

小菅村には、豊かな自然を生かした観光スポットが多くあります。白糸の滝や雄滝などの美しい滝、多摩源流温泉「小菅の湯」は、多くの観光客に人気です。また、道の駅こすげは、地域の名産品を販売しており、観光の拠点となっています。その他、多摩仏舎利塔や長作観音堂などの寺院、諏訪神社などの神社、多摩川中流域にある羽村市出身の中里介山の作品で有名な大菩薩峠など、歴史や文化を感じられる場所も多く存在します。村では毎年5月4日に多摩源流祭りが開催され、多くの人で賑わいます。

特徴

小菅村は、その地理的な特性から、東京都との結びつきが強い一方で、山梨県の一員としても独自の文化を育んできました。豊かな自然と、その恵みを生かした観光や産業が特徴です。また、村にはヘリポートが設置されており、災害時などの緊急時にも対応できる体制が整っています。

小菅村は、豊かな自然と歴史、文化が調和した、魅力的な村です。都会の喧騒を離れて、自然の中でゆったりと過ごしたい方にとって、おすすめの場所と言えるでしょう。

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