小西如清

小西如清（こにし じょせい）は、安土桃山時代に生きた商人であり、豪商として知られる小西隆佐の息子である。彼は父の跡を継ぎ、豊臣氏に家臣として仕えたことで知られている。

生涯

小西家は代々薬屋を営んでおり、如清は隆佐の長男として生まれた。一部の文書では父・隆佐と同一人物として扱われることもあるが、別人である。

如清は大名・小西行長、小西行景の兄にあたり、小西主殿介は異母兄弟にあたる。

元亀4年（1573年）、足利義昭が織田信長によって追放された京都の動乱の際には、父と共にルイス・フロイスら宣教師の警固にあたった。天正7年（1579年）には洗礼を受け、キリシタン（洗礼名：ベント）となった。彼は熱心な信者であり、バテレン追放令が出された際には、1588年にイエズス会のアクアヴィーヴァ総長に苦境を訴える手紙を送った11名の連署者に名を連ねている。

文禄3年（1594年）、父・隆佐の死後、豊臣秀吉によって生前の父が務めていた堺代官に任じられ、石田三成の兄である正澄と協力して職務を遂行した。

慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いの後、小西行長の妻・菊姫（霊名ジュスタ）と共に捕えられ、行長の子息（氏名不詳）の裁判のために京都に送られたという記録が残っているが、その後の消息は定かではない。

人物像

如清は、激動の時代の中で、商人としての才能を発揮する一方で、キリスト教への信仰を貫いた人物であった。豊臣秀吉に仕え、堺代官として手腕を振るうなど、政治的な手腕も持ち合わせていたことが窺える。また、宣教師との交流や、バテレン追放令に対する行動からも、信仰心の篤さがうかがえる。

参考文献

* 幸田成友「国立国会図書館デジタルコレクション 小西行長とその一族」『和蘭雑話』第一書房、1934年。[
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1224377/96](https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1224377/96) 国立国会図書館デジタルコレクション。

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