小諸バイパス

小諸バイパス

概要

小諸バイパスは、長野県小諸市内に位置する国道18号のバイパス道路です。全長は4.92キロメートルにわたり、長野県小諸市四ッ谷の四ッ谷交差点を起点とし、同市西原の西原交差点に至る区間です。

建設の背景と目的

本バイパスが建設される以前、国道18号は小諸市の中心市街地を経由しており、道路幅員の不足や信号交差点の多さから、交通渋滞が頻繁に発生していました。特に大型車両の通行に支障をきたしており、国道18号全体の輸送効率が低下していました。小諸バイパスは、こうした市街地の交通混雑を緩和し、通過交通を円滑化することで、国道18号の輸送能力を向上させることを主な目的として計画・整備されました。

路線概要

小諸バイパスは、道路構造令における第3種山地部の規格で設計されています。これは、山間部や丘陵地の地形に対応した設計基準です。主な技術的特徴として、最急縦断勾配は5%に抑えられ、最小曲線半径は500メートル以上確保されています。これにより、比較的緩やかな傾斜と大きなカーブが実現されており、特に大型車両が安全かつスムーズに走行できるよう配慮されています。標準的な道路幅員は15.5メートルで、十分な通行空間が確保されています。建設にかかった事業費は、総額で5億5600万円でした。

沿革

小諸バイパスの整備は、1960年代初頭に始まりました。1960年12月に測量調査が開始され、翌1961年1月には本体工事に着工しました。そして、約5年半の建設期間を経て、1966年9月に全線が開通し、供用が開始されました。この開通は、小諸地域における交通状況の改善に大きく貢献しました。

現在の役割

開通以来、小諸バイパスは小諸市街地を迂回する主要ルートとして機能しています。これにより、市街地内の交通量が減少し、通過交通による影響が緩和されました。また、信号が少なく直線的な区間が多いため、国道18号を利用する物流や長距離移動の定時性および速達性の向上に寄与しています。小諸市を含む東信地域における幹線道路網の一部として、地域経済や住民生活を支える重要なインフラとなっています。

関連事項

小諸バイパスに関連する項目としては、「バイパス道路」という一般的な概念のほか、「日本のバイパス道路一覧」や「中部地方の道路一覧」といったリストが挙げられます。本バイパスの整備や維持管理には、国土交通省関東地方整備局の長野国道事務所が関与しています。

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