小郡萩道路

小郡萩道路について

小郡萩道路は、山口県山口市から萩市に至る地域高規格道路であり、中国自動車道と山陰地方の日本海側を結ぶ重要な役割を担っています。この道路は、山陽地方と山陰地方を結ぶ広域的な道路ネットワークの一部として機能し、地域間の交流促進や観光振興に大きく貢献しています。特に、秋吉台や秋芳洞といった観光地を経由することから、観光客のアクセス向上に寄与し、地域経済の活性化が期待されています。

道路の概要

小郡萩道路の実際の区間は、山口県美祢市美東町から山口県萩市までの約28kmです。この区間は、一般国道490号の自動車専用道路として構成されており、小型特殊自動車の通行は禁止されています。なお、山口市小郡から美祢市美東町までの区間は、中国自動車道と重複しています。

構成区間

小郡萩道路は、以下の区間に分けられます。

美東大田道路

起点: 山口県美祢市美東町真名（美祢東JCT）
終点: 山口県美祢市美東町大田（大田IC）
延長: 5.9 km
全線開通日: 2011年5月28日

この区間は、「おいでませ! 山口国体」の開催前に開通を目指して整備されました。

大田絵堂道路

起点: 山口県美祢市美東町大田（大田IC）
終点: 山口県美祢市美東町絵堂（絵堂IC）
延長: 7.0 km
全線開通日: 2011年5月28日

この区間も山口国体前の開通を目指して整備が進められました。旧道は幅が狭く急カーブが多かったため、大型車の通行が困難であったことから、小郡萩道路の中でも最優先で整備されました。

絵堂萩道路

起点: 山口県美祢市美東町絵堂（絵堂IC）
終点: 山口県萩市椿（萩IC付近）
延長: 15.0 km（自動車専用道路区間: 約9 km、一般道路区間: 約6 km）

この区間は2014年度から事業が開始され、2028年度の事業完了を目標としています。絵堂ICから明木ICまでの約9kmはバイパス道路が新設され、明木ICから萩までの約6kmは既存の国道262号と萩道路の現道が活用されます。

インターチェンジ

道路が開通済みの区間には、インターチェンジが設置されています。未開通区間の名称は仮称です。

歴史

1994年12月16日: 地域高規格道路の計画路線に指定
1995年: 大田絵堂道路が事業化
1997年: 美東大田道路が事業化
2010年3月20日: 美祢東JCT - 十文字IC間が開通
2011年1月29日: 十文字IC - 秋吉台IC間が開通
2011年5月28日: 秋吉台IC - 絵堂IC間が開通
2014年: 絵堂萩道路が事業化
2028年度: 絵堂IC - 萩IC付近が開通予定

道路規格

自動車専用道路区間の道路規格は以下の通りです。

道路規格: 第1種第3級
設計速度: 80 km/h
車線数: 暫定2車線（完成4車線）（美祢東JCT - 絵堂IC）、完成2車線（絵堂IC - 明木IC）

一般道路区間（現道活用区間）は、以下の通りです。

車線幅員: 3.25 m
車線数: 2車線

休憩施設

小郡萩道路の沿線には、休憩施設として道の駅「みとう」が設置されています。

地理

小郡萩道路は、以下の自治体を通過します。

山口県
美祢市
* 萩市

まとめ

小郡萩道路は、中国自動車道と山陰地方を結ぶ重要な動脈であり、地域経済の活性化や観光振興に貢献する道路です。今後も、未開通区間の整備が進められることで、更なる利便性の向上が期待されます。

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