小金城趾駅

小金城趾駅：歴史と地域に寄り添う流鉄の駅

小金城趾駅は、千葉県松戸市大金平に位置する流鉄流山線沿線の駅です。駅番号はRN3。周囲は静かな住宅街が広がり、のどかな雰囲気の中に歴史を感じさせる、地域に密着した駅と言えるでしょう。

歴史：小金城址に由来する駅名

1954年以前は東葛飾郡小金町に属しており、駅名はかつてこの地に存在した小金城址に由来しています。1953年12月24日に開業し、その後1967年7月1日には流山寄りに移転、交換設備が新設されました。近年では、駅舎と一体化していた大金平県営住宅の耐震補強工事が検討されましたが、最終的に解体され、2015年6月下旬から解体作業が行われました。これにより駅舎は単独施設となり、現在のような姿になりました。移転前は、現在の位置より馬橋寄り、大谷口集落入口付近にありました。

駅構造：島式ホームと交換設備

小金城趾駅は、島式1面2線の地上駅です。流山線において唯一、列車の交換が可能な駅となっています。早朝と深夜の一部列車を除き、多くの列車がここで交換を行います。かつては北東側の大金平県営住宅と一体的な構造でしたが、県営住宅解体後は、反対側へ繋がる歩道橋と接続する完全な橋上駅舎となりました。大金平側にはかつての駅舎の一部が改修され、出口として利用されています。

利用状況：地域住民の足

松戸市統計書によると、2021年度の一日平均乗降人員は約1,500人です。近年は、地域住民の通勤・通学、生活の足として利用されています。

駅周辺：住宅街と歴史的資源

駅周辺は静かな住宅街が広がり、一部には畑なども見られます。南側には千葉県道280号白井流山線が走っています。南西側の出口は新坂川を渡る歩道橋に接続し、地上には広場があります。北東側（大金平方面）の出口は、かつて大金平県営住宅に直結していましたが、解体後は駅舎に階段が直接接続されています。

駅周辺には、松戸市大金平消防署、松戸市立小金北小学校、松戸大金平郵便局、亀有信用金庫松戸支店、小金タクシー本社、SYSテニスクラブなどの施設があります。また、歴史的な史跡である大谷口歴史公園（小金城趾）や普門寺大勝院も近隣に位置しています。少し離れた場所には、千葉愛友会記念病院、千葉県立小金高等学校、松戸市立小金中学校、松戸市立横須賀小学校、JAとうかつ中央の協力店、スーパーマーケットなどがあります。

アクセス：バス路線と踏切

駅東側約400mの場所には、松戸新京成バス幸田線のバス停留所「小金城趾駅入口」があります。しかし、駅からの距離があることや、流山線とJR常磐線が並行しているため、バスと電車の乗り換え利用はほとんどありません。また、当駅と幸谷駅間には、警報機・遮断機のない踏切があり、電車通過時には警笛が鳴らされます。

隣の駅

• - 幸谷駅
• - 鰭ヶ崎駅

小金城趾駅は、歴史と静けさ、そして現代的な設備が調和した、地域に密着した駅です。小金城址の歴史を感じながら、穏やかな雰囲気の中で電車を待つことができる、魅力的な場所となっています。

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