小錦八十吉 (6代)

小錦八十吉：相撲界の巨星からエンターテイナーへ

小錦八十吉（こにしき やそきち）は、1963年12月31日にアメリカ合衆国ハワイ州ホノルルで生まれました。元大相撲力士であり、現在はタレントとして活躍しています。本名は同じで、旧姓は塩田。アメリカ国籍時代はサレバ・ファウリ・アティサノエと名乗っていました。愛称は「サリー」、「コニちゃん」、「黒船」など。身長184cm、体重153kg（現役時代は最大285kg）という巨漢で、血液型はAB型、星座はやぎ座です。

大相撲力士としての軌跡

1982年、高砂部屋に入門した小錦は、その巨体と恵まれた体格から「ハワイの黒船」と称され、注目を集めました。新弟子検査では体重計の針を振り切るなど、数々の逸話を残しています。入門当初は、兄弟子からのいじめもありましたが、稽古で実力を示すことで部屋内での地位を確立していきました。

1984年には新入幕を果たし、その2場所後には、千代の富士、隆の里の両横綱を破るという快挙を成し遂げ、一躍人気力士となりました。突き押しを主体とした豪快な相撲は、観客を魅了しました。1987年には念願の大関昇進を果たし、外国出身力士として史上初の快挙となりました。

しかし、大関昇進後、膝の故障に苦しみ、好不調の波が激しくなります。1989年11月場所には、悲願の幕内初優勝を飾りましたが、その後は、横綱昇進には至りませんでした。1993年には大関から陥落し、1997年11月場所を最後に現役を引退しました。

引退後の活動

引退後は、年寄・佐ノ山を襲名し、高砂部屋付きの親方となりましたが、短期間で退職し、タレントに転身しました。旧芸名は四股名をローマ字表記した「KONISHIKI」でしたが、本名での活動も開始しました。

タレントとしては、CMやテレビ番組、ドラマ、映画など、多方面で活躍。その愛嬌のあるキャラクターと親しみやすい人柄から、幅広い世代に支持されています。また、歌手としてもアルバムをリリースするなど、音楽活動も行っています。

人物像

小錦は、サモア系移民の家庭に生まれ、敬虔なクリスチャンとして育ちました。小学校時代から成績優秀で、スポーツ万能な少年でした。相撲界では、その巨体と豪快な相撲で人々を魅了し、一方で、その人間性と人柄の良さで多くの人々に愛されました。

引退後も、ボランティア活動やチャリティー活動に積極的に参加するなど、社会貢献にも力を入れています。また、ハワイと日本の文化交流にも尽力しており、両国の架け橋として活躍しています。

エピソード

現役時代には、その巨体から、様々な逸話が残っています。新弟子検査では体重計の針を振り切ったり、力士専用のトイレが小さすぎたりなど、その規格外の体格を示すエピソードは枚挙にいとまがありません。
「相撲は喧嘩だ」という発言で、物議を醸したこともあります。
福祉大相撲などのイベントでは、子供たちに相撲の楽しさを伝えるために、わざと負けるなど、サービス精神旺盛な一面も持っています。
エアロスミスのアルバムジャケットに、自身の写真が使用されたこともあります。
現役時代からボランティア活動に積極的に取り組み、阪神・淡路大震災の復興支援などを行いました。
2006年には、胃の縮小手術を受け、大幅な減量に成功しました。その後も、リバウンドを繰り返しながらも、健康維持に努めています。
2024年12月には、妻からの腎臓提供による移植手術を受けました。

まとめ

小錦八十吉は、大相撲力士としてだけでなく、タレントとしても多くの人に愛され続けている人物です。その波乱万丈な人生は、多くの人々に勇気と感動を与えています。今後も、その活躍から目が離せません。

主な成績

幕内最高優勝：3回
大関在位：39場所
三賞：10回

主な出演

テレビドラマ：「リモート」「連続テレビ小説さくら」「サプリ」
映画：「チェケラッチョ!!」「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」「ヤバい経済学」
テレビアニメ：「ドラえもん のび太とロボット王国」
CM：CASIO、サントリー、アパマンショップ、JRA、三洋電機、トヨタ自動車、ダイハツ、ツムラ、DDI、ユニデン、ローソン、セガ・エンタープライゼス、ソニー・コンピュータエンタテインメント、大鵬薬品工業

著書

『夢は土俵に』
『はだかの小錦』
『今日も快晴 KONISHIKI日記』
『裸百貫』
『みなみのしまからのおくりもの』
『KONISHIKI ＋ HuLa Hut ハワイアン・ダイニング』

関連書籍

* 『天晴れ小錦 - プライドが支えた5638日』

株式会社KP所属タレント

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