少年徳川家康

『少年徳川家康』

『少年徳川家康』は、1975年4月9日から同年9月17日までの間、NETテレビで放送されたアニメ作品です。このアニメは、東映動画によって制作され、全20話から構成されています。放送は毎週水曜日の19時30分から20時00分まで行われ、日本船舶振興会の一社提供により放送されました。

概要

アニメは、作家・山岡荘八の小説「徳川家康」を基にしており、若い家康、すなわち「竹千代」として知られる少年時代に焦点を当てています。この時期は彼の誕生から岡崎城への入城までを描いています。作品では、彼の母である於大の深い愛情に強調が置かれており、母子の絆が重要なテーマとなっています。また、合戦シーンに関しては、映画「里見八犬伝」の映像素材が使用されており、岡崎城などの実写映像も取り入れられ、視覚的にも楽しめる作品となっています。

このアニメ制作時、森川ジョージの母親はセル画彩色の内職をしており、その経験を活かして本作のセル画の彩色も手伝っていました。彼女の努力は、多くのアニメーション作品に彩りを加えたことでしょう。

出演キャスト

声優陣も豪華で、竹千代役には小宮山清が起用され、松平元康役は野田圭一が担当。於大役には増山江威子が声をあて、広忠には井上真樹夫、華陽院には花形恵子が配役されています。さまざまなキャラクターにそれぞれの声優が情熱を込めて演じ、物語に深みを与えています。

主な声優一覧は以下の通りです：

• - 信元 - 柴田秀勝
• - 久松俊勝 - 鈴木泰明
• - 築山殿 - 吉田理保子
• - 本多小夜 - 坪井章子
• - 奥山伝心斎 - 増岡弘
• - 又五郎 - 神谷明
• - 酒井正親 - 緒方賢一
• - 大久保忠俊 - 蟹江栄司
• - 今川義元 - 山田俊司→北川国彦
• - 織田信長 - 石丸博也→青野武
• - 納屋蕉庵 - 山田俊司
• - 太原雪斎 - 加藤修
• - 金田与左衛門 - 矢田耕司
• - 徳千代 - つかせのりこ
• - ナレーター - 内海賢二

スタッフ陣

アニメ制作には多くの才能あるスタッフが関与しており、原作は山岡荘八、脚本は大川久男が担当しました。音楽は渡辺岳夫が手がけ、制作をまとめる重要な役割を果たしました。チーフディレクターには田宮武と矢吹公郎が起用され、キャラクターデザインには荒木伸吾が採用されました。美術設定を影山勇が担当し、全体のビジュアル面でも魅力を引き出しています。プロデューサーには旗野義文、坂梨港、荻野隆史が名を連ね、編集は花井正明が手がけました。

主題歌

アニメの音楽面でも印象深い点があり、オープニングテーマは「少年徳川家康」、エンディングテーマは「いつか春が…」となっており、作詞は伊丹亮一郎、作曲は渡辺岳夫、編曲は小谷充によって制作され、歌唱はニュースタジオシンガーズが担当しました。

放送情報

『少年徳川家康』はNETテレビ以外にも複数の放送局で放送されました。山形テレビ、東日本放送、新潟総合テレビ、信越放送、テレビ岡山、瀬戸内海放送にて各地域で視聴できました。

作品の影響

2014年には、このアニメの全話を収録したDVD-BOXが「想い出のアニメライブラリー 第27集 少年徳川家康 DVD-BOX デジタルリマスター版」として発売され、今もなお多くのファンに愛されています。

まとめ

『少年徳川家康』は、家康の少年時代を描いた感動的なアニメ作品であり、視聴者に強い印象を残しました。制作スタッフの高い技術と声優陣の情熱が集まり、一つの名作が生まれました。

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