少論派

少論派の概要

少論派（しょうろんは、ソロンパ）は、李氏朝鮮の歴史において重要な役割を果たした政党の一つです。この派閥は、粛宗の外戚に対して妥協的な姿勢を持つ老論派（ろうろんは、ノロンパ）とは異なる立場を取っていたため、しばしば比較されることがあります。

歴史的背景

少論派は元々西人の派閥であり、1680年に発生した庚申換局（こうしんかんきょく）の際に形成されました。庚申換局は、南人による権力の専横を抑制するために、粛宗によって大量の南人が追放された事件です。この時、老論府と少論府に分かれることとなりました。

少論派の初代の長は尹拯（いんしょう）でしたが、1714年に彼が亡くなると、派閥は推移を迎えます。その後、少論派を支持する景宗（けいそう）も1724年10月に死去し、英祖（えいそ）が新たに即位しました。英祖の即位により、少論派は新しい王の反対勢力として排除される道を歩むこととなります。

英祖と少論派の対立

英祖の治世の間、少論派は厳しい弾圧を受けました。少論派の追放に加え、彼らに対して様々な圧力が加えられたため、派閥内部の団結が弱体化しました。また、英祖には景宗の死に関して毒殺の疑惑がついて回り、その影響で全羅道において李麟佐（イ・リンサ）の乱が勃発することになります。

李麟佐の乱は、京畿道（キョンギド）や忠清道（チュンチョンド）にも広がり、地域住民からの支持を受けました。この事件は、少論派の歴史において大きな出来事であり、反抗のシンボルともなりました。

少論派と韓国の文化

少論派は、李氏朝鮮時代の政治における重要な軸となっただけでなく、現代においても注目されています。韓国では、少論派やその時代を背景にしたドラマや映画が制作されており、文化的な影響を与えています。特に、2007年から2008年に放送された「イ・サン」や、2010年の「トンイ」、2016年の「テバク〜運命の瞬間〜」、2019年の「ヘチ 王座への道」などは、少論派や関連する歴史的人物が描かれています。

これらの作品によって、少論派およびその歴史的背景は広く再認識され、視聴者に深い理解と興味をもたらしています。少論派は李氏朝鮮の政治を振り返る上で重大なテーマであり、歴史の中での派閥間の権力闘争や、その後の文化の形成にも大きな影響を及ぼしました。

結論

少論派は、李氏朝鮮における特殊な政治勢力として、さまざまな歴史的な出来事と密接に関連しています。彼らの存在は、当時の政争の極端さや権力の変遷を著しく反映しており、今日においてもその影響が現代の文化に見受けられるのです。

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