尼崎市立歴史博物館

尼崎市立歴史博物館

尼崎市立歴史博物館は、兵庫県尼崎市にある歴史博物館です。この博物館は、尼崎の歴史と文化を保存し、展示することを目的としています。

歴史

博物館の歴史は、尼崎市教育委員会の社会教育課が文化財に関する事務を取り扱っていた時代に遡ります。当初、出土した考古資料の整理は、市役所や小学校などで分散して行われていました。その後、立花小学校の校舎の一部を改修し、資料の収蔵・整理作業を集約しました。しかし、収蔵場所が手狭になったため、旧城内中学校跡地に移転し、「尼崎市立文化財収蔵庫」として一般公開されました。

2018年からリニューアル工事を行い、文化財収蔵庫と地域研究史料館の機能を統合し、2020年10月10日に「尼崎市立歴史博物館」として新たに開館しました。博物館は、尼崎市教育委員会の直営であり、指定管理者制度は採用されていません。兵庫県博物館協会に加盟しており、博物館法に基づく兵庫県教育委員会登録博物館です。また、ひょうごっ子ココロンカードの対象施設にもなっています。

年表

1973年（昭和48年）10月3日：立花小学校内に開設
1981年（昭和56年）：文化財に関する事務全般を集約
2009年（平成21年）1月1日：旧城内中学校跡地に移転、「尼崎市立文化財収蔵庫」となる
2011年（平成23年）3月：映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』のロケ地として使用
2014年（平成26年）4月1日：開館日を変更（収蔵庫の展示・催事のみ）
2018年（平成30年）：建物のリニューアル工事を開始
2020年（令和2年）10月10日：尼崎市立歴史博物館として開館

施設

博物館の建物は、1933年（昭和8年）に建設された鉄筋コンクリート造の3階建ての旧尼崎市立高等女学校の校舎です。その後、2005年（平成17年）まで城内中学校として使用されていました。文化財収蔵庫時代には、1階部分が展示室や事務室として利用されていました。また、映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』では、外観が「凡天堂病院」として撮影に使用されました。

展示内容・フロアの説明

本館では、尼崎の歴史や文化に関する様々な展示が行われています。別棟の産業資料展示室では、大型の産業機械などが展示され、尼崎の工業史を紹介しています。玄関ホールには、映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』や『焼肉ドラゴン』の撮影に使われたことが紹介されています。

展示以外にも、1階には事務室と埋蔵文化財関連の作業室、3階には展示学習室と体験学習室があります。

利用情報

開館時間：午前9時～午後5時（入館は午後4時30分まで）
休館日：月曜日（祝日の場合は直後の平日）、年末年始（12月29日～1月3日）
入館料：無料

交通アクセス

阪神尼崎駅より、南東へ徒歩約9分
阪神大物駅より、南西へ徒歩約7分

その他

尼崎城の天守部分が博物館の位置に建っていたと考えられています。また、近隣には田能遺跡があります。

博物館の1階には、夜間中学校である尼崎市立成良中学校琴城分校が入居しています。

外部リンク

尼崎市立歴史博物館 - 公式ホームページ
歴史博物館 - 尼崎市公式ホームページの中の歴史博物館のページ
* 地域史研究 - 尼崎市立歴史博物館が発行する機関誌

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