尾池亨允

尾池 亨允（おいけ こうすけ）は、1993年8月18日に宮崎県で誕生した、日本のプロラグビー選手である。彼はスクラムの最前線で重要な役割を担うプロップ（PR）のポジションを主戦場としており、現在はジャパンラグビーリーグワンに所属する九州電力キューデンヴォルテクスの一員としてプレーしている。身長183センチメートル、体重111キログラムという、プロップとして理想的な体格を備えている。チームメイトやファンからは「おいちゃん」という親しみやすいニックネームで呼ばれている。

学生時代

尾池選手のラグビーキャリアは、宮崎県立日向高等学校から始まった。高校卒業後、関西大学に進学し、大学のラグビー部で才能をさらに開花させた。関西大学時代のチームには、後にプロの舞台でも活躍する倉屋望や松本仁志といった同級生がおり、互いに切磋琢磨しながら技術を高め合った。学生ラグビー界で経験を積んだ彼は、卒業後、プロの世界へ足を踏み入れることとなる。

プロキャリアの歩み

2016年、関西大学を卒業した尾池選手は、当時のトップリーグに所属していた近鉄ライナーズ（現・花園近鉄ライナーズ）に加入した。ここから彼のプロ選手としての道が始まった。加入から約1年後の2017年8月26日、トップリーグの2017-2018シーズン第2節、強豪であるトヨタ自動車ヴェルブリッツとの対戦において、彼は途中出場ながらも公式戦への初出場を果たし、プロの舞台での第一歩を印した。

近鉄ライナーズでトップレベルの経験を積んだ尾池選手は、2019年に活動の場を宗像サニックスブルースへと移した。環境を変えながらも、コンスタントにプレーを続け、自身のプロップとしてのスキルを磨いていった。

さらに、2020年には国内トップクラスのチームの一つである神戸製鋼コベルコスティーラーズ（現・コベルコ神戸スティーラーズ）に加入した。錚々たるメンバーが揃うチームでの挑戦は、彼の選手としての成長にとって大きな糧となったことだろう。

2022年には、新たに豊田自動織機シャトルズ愛知へと籍を移し、リーグワンの舞台で引き続きパワフルなプレーを見せた。

そして、2023年、彼は現在の所属チームである九州電力キューデンヴォルテクスに加わった。プロップとして長年にわたり積み重ねてきた経験と技術は、チームのスクラムを支える上で不可欠なものとなっている。

現在の活動と展望

九州電力キューデンヴォルテクスの一員として、尾池選手はジャパンラグビーリーグワンの厳しい戦いを戦い抜いている。彼に求められるのは、最前線での献身的なプレー、強固なスクラム、そしてチーム全体の推進力となることである。これまでの多様なチームでの経験は、現在のプレーに厚みをもたらしている。宮崎県出身の選手として、地元九州のチームで活躍することへの期待も大きい。キャリアを重ねるベテランプロップとして、今後のさらなる活躍に注目が集まっている。

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