尾道市立久保小学校とは？意味をやさしく解説

尾道市立久保小学校の概要と歴史

尾道市立久保小学校は、広島県尾道市の東久保町に位置する公立学校であり、2025年3月をもって閉校することとなった。この小学校は、1873年に創立され、向かうところ敵なしの長い歴史を持つ。この学校の設立は、明治時代にさかのぼるもので、学制改革によって現在の校名が定まったのは1947年であった。

久保小学校は、2023年に150周年を迎える予定だったが、統合によりその歴史は151年で終了することとなる。下記では、この学校の沿革を詳述する。

沿革

- 1873年（明治6年）: 土堂町の天寧寺に「小学温柔舎」として創立。
- 1875年（明治8年）: 久保町の数校が統合され、「小学集成館」に改称。
- 1876年（明治9年）: 尾道東小学校に改称し、久保町の勧商場へ移転。
- 1887年（明治20年）: 尋常科を設置し、「尾道尋常小学校」に改称。
- 1897年（明治30年）: 現在地に木造校舎が完成。
- 1920年（大正9年）: 尾道高等小学校を統合し、新たに「尾道市久保尋常高等小学校」に改称。
- 1941年（昭和16年）: 国民学校令の施行により、校名が「尾道市久保国民学校」に変更。
- 1947年（昭和22年）: 学制改革により、尾道市立久保小学校と改名。
- 1960年（昭和35年）: 尾道市内初の25mプールを設置。
- 2021年（令和3年）: 従来の校舎の使用を終了し、久保中学校敷地内に仮設校舎を設置。

統合の経緯

2019年、尾道市は久保小学校を含む幾つかの小学校が耐震性不足と土砂災害のリスクを抱えていることを理由に、2021年度に閉校を決定した。これにより、統合校の新設が進められ、久保小学校の敷地に新設される予定だった。しかし、保護者からの強い反対を受け、久保小学校は尾道市立久保中学校内の仮設校舎を活用することとなった。

2022年には教育委員会が小中一貫校の形成を発表し、2025年4月から新たに「尾道みなと小学校」が開校予定となる。市議会もこれを受けた決議を行い、最終的には2025年3月に久保小学校で閉校式と最後の卒業式が開催されることが決まる。

校訓や校章

久保小学校の校訓は「温柔敦厚」であり、教育理念として子どもたちに伝えられてきた。この校訓は、教育環境としての温かさや思いやりのある態度を育む重要性を示している。また、校章には「久保」という文字が縦書きで配置されており、学校のアイデンティティを形作る一助となっていた。

校歌とイメージキャラクター

校歌は葛原しげるによる作詞と梁田貞による作曲で、校名の「久保」が歌詞中に頻繁に登場し、学校の愛着を深める役割を果たしていた。また、イメージキャラクターである「久保龍」は、学校のシンボルとして愛されていた。

アクセス

久保小学校の所在地は、JR西日本の山陽本線「尾道駅」からも近く、おのみちバスの「東高前」停留所が最寄りとなっている。周辺には広島県立尾道東高等学校や中央図書館などの施設もあり、地域内で重要な役割を果たしていた。

まとめると、尾道市立久保小学校は長い歴史を持つ学校であり、多くの子どもたちに教育の場を提供してきた。しかし、時代の流れや地域のニーズの変化に伴い、2025年にその幕を閉じることになる。

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