山下哲夫

山下哲夫：行政改革を担った官僚の軌跡

山下哲夫は、1961年7月4日生まれ、日本の総務官僚として多岐にわたる要職を歴任しました。彼のキャリアは、行政改革の推進に大きく貢献したことで知られています。

生い立ちとキャリアの初期

東京都出身の山下は、1985年に東京大学法学部を卒業後、国家公務員上級甲種試験（法律）に合格し、総理府に入府しました。その後、通商産業省（現経済産業省）への出向、大蔵省（現財務省）主計局での主計官補佐（経済協力第二係主査）など、様々な部署で経験を積みました。また、小里貞利総務庁長官の秘書官を務めるなど、要職を歴任しました。

行政改革への貢献

中央省庁等改革推進本部事務局企画官、内閣府行政刷新会議事務局参事官を経て、山下は行政改革の分野でその手腕を発揮し始めます。2011年には、東北地方太平洋沖地震緊急災害対策本部において、被災者生活支援特別対策本部事務局参事官、被災者生活支援チーム事務局参事官を歴任し、震災からの復興に尽力しました。

2014年には内閣官房内閣審議官に就任。2016年6月には総務省行政管理局長に就任し、各府省の情報化を推進する各府省情報化専任審議官等連絡会議副議長も務めました。2018年7月には、内閣官房内閣審議官（内閣官房副長官補付）兼内閣官房行政改革推進本部事務局長に就任し、行政改革の中心的役割を担いました。

2019年には内閣人事局人事政策統括官として、人事制度の改革に取り組みました。彼の行政改革への情熱と実行力は、各方面から高く評価されています。

総務事務次官としての活躍と退官

2021年7月、山下は総務審議官（行政制度担当）に就任。そして2022年6月には、総務事務次官という事務方のトップに上り詰めました。しかし、2023年7月に総務事務次官を辞職し、長年の官僚生活に幕を閉じました。

山下哲夫のキャリアは、日本の行政改革の歴史そのものです。彼のリーダーシップと改革への強い意志は、今後の行政のあり方にも大きな影響を与え続けるでしょう。

もう一度検索