山下賢哉

山下 賢哉

山下 賢哉（やました けんや）は、1996年7月29日に東京都板橋区で生まれた日本のプロボクサーです。トレードマークである個性的なパンチパーマは、多くのファンにとって印象深い彼のスタイルの一部となっています。幼少期から自身の腕力に自信を持っていたことが、ボクシングを始めるきっかけになったと語っています。現在はJB SPORTSボクシングジムに所属していますが、過去には古口ボクシングジムや白井・具志堅スポーツジムでも研鑽を積みました。

来歴

山下選手のプロキャリアは、2013年12月18日に後楽園ホールで行われた吹野一真選手とのスーパーフライ級4回戦からスタートしました。このデビュー戦で、彼は3回1分49秒TKO勝利を飾り、プロのリングで確かな第一歩を踏み出しました。

2014年には、プロボクサーとしての才能を大きく開花させます。東日本フライ級新人王決定戦を勝ち上がり、全日本新人王決定戦では西軍代表の小坂駿選手と対戦しました。この試合を5ラウンド判定3-0で制し、全日本フライ級新人王の栄冠に輝きました。この全日本新人王獲得という実績により、彼は日本のフライ級ボクサーとして初めて日本ランキング入りを果たしました。

順調なキャリアを歩んでいた山下選手でしたが、2015年2月27日、後楽園ホールで田之岡条選手とスーパーフライ級4回戦で対戦した際、キャリア初の敗北を経験します。この試合はフルラウンドの判定となり、0-3で惜しくも敗れました。

その後、山下選手は2017年4月に白井・具志堅スポーツジムへの移籍を決断します。そして、2017年8月22日、再び後楽園ホールで、かつて敗れた田之岡条選手と対戦する機会を得ました。この試合は初代日本スーパーフライ級ユース王座決定トーナメントの決勝戦という大きな舞台でした。山下選手は前回の雪辱を果たすべくリングに上がり、開始わずか1ラウンド52秒でTKO勝利を収め、見事に初代ユース王座を獲得しました。

さらにキャリアを積み重ねる中で、2019年2月16日には、フィリピン・ケソン市で元世界2階級制覇王者のジョンリル・カシメロ選手（フィリピン）という強豪と対戦しました。世界のトップクラスとの対戦は、6回47秒でのTKO負けという結果に終わりましたが、貴重な経験となりました。同年3月には、現在の所属ジムであるJB SPORTSボクシングジムに移籍しています。

2019年7月23日には、元WBCバンタム級王者の山中慎介氏がプロデュースする「山中慎介presents GOD'S LEFTバンタム級トーナメント」に参戦。後楽園ホールで行われた一回戦で相川学己選手と対戦し、2ラウンド2分10秒でKO勝利を収め、準決勝進出を決めました。しかし、準決勝で対戦予定だった堤聖也選手との試合は、山下選手の棄権により残念ながら中止となりました。

その後、約3年間のブランクを経て、2022年8月14日にボクシング界に復帰しました。復帰戦は大阪府立体育会館で福永宇宙選手を相手に行われましたが、8ラウンド判定0-3で敗れました。

2023年1月6日には、エディオンアリーナ大阪で中川麦茶選手とフェザー級8回戦で対戦。この試合は、対戦発表会見で中川選手が額をぶつけ、山下選手が首投げで中川選手をマットに叩きつけるという異例の乱闘騒ぎが起こったことで大きな注目を集めました。試合は5ラウンドTKO負けという結果に終わりました。

戦績

プロボクシングでの総戦績は21戦14勝（11KO）7敗0分です。

獲得タイトル

全日本フライ級新人王
初代日本スーパーフライ級ユース王座（獲得後返上）

個性的なルックスと果敢なファイトスタイルでファンを魅了する山下賢哉選手は、今後のリングでの活躍が期待されています。

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