山内継喜

山内 継喜の生涯

山内継喜（やまうち つぐよし、1897年1月8日 - 1973年12月26日）は、日本の内務・警察官僚であり、政治家としても著名な人物です。彼は官選で山形県知事、陸軍司政長官、そして初代勝山市長を務めました。

初期の経歴

福井県の大野郡荒土村（現在の勝山市荒土町境）に、父・喜一郎の長男として生まれた彼は、第四高等学校を経て、1920年に高等試験行政科を合格しました。そして、1921年に東京帝国大学法学部政治学科を卒業し、内務省に入省して青森県に赴任します。

1923年には警視庁に着任し、以降、板橋警察署長、大塚警察署長、本富士警察署長、そして警視庁監察官と様々な役職を歴任しました。その後、台湾総督府事務官や青森県警察部長などを経て、各地の書記官や警察部長としても活躍します。これにより、彼は日本の警察制度の発展に大いに寄与しました。

山形県知事と戦時下の活動

1940年8月24日、山形県知事に就任した彼は、戦時体制の整備に取り組むこととなります。1942年7月7日には陸軍司政長官に任命され、その後、ジョグジャカルタ侯地事務局長官としても服務しました。1944年12月にはスマラン州知事に転任し、1945年までその職にありました。

戦後の活動

戦後は一時公職追放の憂き目に遭いますが、1954年に勝山市が発足すると、初代市長に選ばれました。彼は1958年までの二期にわたり市長を務め、この間に勝山市の財政再建に尽力しました。特に、雁が原スキー場の開設や観光資源の開発に力を入れました。また、市立北部中学校の設置や消防本部の設立、伊勢湾台風や第2室戸台風による被害の復旧にも尽力しました。

1962年に任期満了で市長を退任した後も、彼は地域の発展に貢献し続けました。

私生活と家族

趣味は碁や庭球で、宗教は真宗に従っています。彼の住所は福井県勝山市下元禄、東京都中野区氷川町です。

彼の家族には、妻・和子や子供たちがいます。また、妻の父・青盛喜一郎や、海軍大将の夫である野村直邦を含む親戚が存在します。彼のルーツや家族背景も彼の活動に影響を与えたことでしょう。

結論

山内継喜は、戦中戦後の日本において、その政治的な活動と地域への貢献で知られる人物です。彼の努力や成果は、今でも多くの人々によって語り継がれています。

もう一度検索