山内麻理

山内麻理

山内麻理（やまうち まり）氏は、日本の実業家であり、経営学者です。雇用システムの多様化と国際比較、教育システムやコーポレートガバナンスとの制度的補完性を研究テーマとしています。2012年に慶應義塾大学で博士（商学）の学位を取得しました。現在は、日興アセットマネジメント株式会社の取締役を務めています。

経歴

山内氏は、上智大学外国語学部を卒業後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで修士号（Master of Science）を取得しました。その後、慶應義塾大学大学院に進み、博士課程を単位取得満期退学、2012年に博士号を取得しています。

実業界では、UBS証券株式会社にてマネージングディレクターなどを歴任しました。また、研究者としては、カリフォルニア大学バークレー校、フランス国立労働経済社会研究所で客員研究員を務めた経験があります。さらに、同志社大学、国際教養大学で客員教授を兼任するなど、教育分野でも活躍しています。

2018年7月には、日興アセットマネジメント株式会社の取締役に就任しました。また、2022年6月にはサクサホールディングス株式会社の社外取締役にも就任しています。

研究活動

山内氏の研究は、雇用システムの国際比較、教育制度、コーポレートガバナンスといった幅広い分野に及びます。特に、グローバル化が進む現代において、雇用システムがどのように変化し、国際的に収斂していくのかという問題に焦点を当てています。また、教育システムや企業統治が雇用システムとどのように相互作用し、補完し合っているかという点についても、制度的視点から詳細に分析しています。

著書

山内氏は、研究活動の成果を数多くの著書や論文として発表しています。

単著

『雇用システムの多様化と国際的収斂―グローバル化への変容プロセス』（慶応義塾大学出版会、2013年）

編著

『欧州の教育・雇用制度と若者のキャリア形成―国境を越えた流動化と国際化への指針』（共編　藤本昌代、野田文香、白桃書房、2019年）

分担執筆

「『日本型』戦略の変化：経営戦略と人事戦略の補完性から探る」（須田敏子編、『東洋経済新報社』、2015年）

訳書

『外資が変える日本的経営』（著：ジョージ・オルコット、共訳：平尾光司、宮本光晴、日本経済新聞出版社、2010年）
『コーチングアクロスカルチャーズ―国籍、業種、価値観の違いを超えて結果を出すための7つの枠組み』（著：フィリップ・ロジンスキー、監訳、プレジデント社、2015年）

受賞歴

山内氏の研究業績は高く評価されており、数々の賞を受賞しています。

2013年：労働関係図書優秀賞
2014年：日本労務学会学術賞
2020年：大学教育学会選書（JACUE セレクション）入賞

外部リンク

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J-GLOBAL: 山内麻理
KAKEN 科学研究費助成事業データベース: 山内麻理
日本の研究.com:755518
* Webcat Plus: 山内麻理

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