山北由希夫

山北由希夫の生涯と業績

山北由希夫（やまきた ゆきお）は、1931年に東京都新宿区で生まれ、2024年2月6日に92歳で亡くなった日本の著名な作詞家です。中央大学経済学部を卒業後の1958年、彼は雑誌『平凡』の懸賞作詞募集で入選し、コロムビアからリリースされた「乙女の十字架（青山和子歌唱）」を通じて音楽業界に足を踏み入れました。

彼はその後、著名な作詞家である松井由利夫に師事し、1961年には「上野発故郷行（高城丈二歌唱）」や「すてきなワルツ（松山恵子歌唱）」で作詞デビューを果たします。これを機に、彼の音楽経歴はさらに豊かになり、さまざまなジャンルの楽曲を手がけるようになりました。

山北は、松井による紹介で同人誌『新歌謡界』に参加し、地方の作品コンクールに応募した際に得た「夕焼け水車」が入選するなど、その才能を広く認められるようになります。この賞をきっかけに、彼は曲を担当していた川上英一の師匠である吉田矢健治と出会い、1965年1月にはキングレコード専属の作詞家となります。その後、彼はフリーの作詞家として活動を続け、数多くのヒット曲を生み出しました。

また、彼はJASRAC（日本音楽著作権協会）の評議員としても活躍し、日本作詩家協会の事務局長および理事、日本音楽著作家連合の常務理事も務め、多方面で音楽に貢献しました。

主な作品

山北由希夫が手がけた楽曲は多岐にわたり、特に以下のアーティストによる作品が知られています。

• - 大月みやこ「なみだ星」
• - 春日八郎「花かげの恋」「さよならコペンハーゲン」「嫁ぐ娘に」
• - 沢ひろしとTOKYO99「愛のふれあい」「好きなの」「朝日のくちづけ」「さよならまた明日」
• - 二宮ゆき子「男心の唄」
• - 倍賞千恵子「愛のククル」
• - バーブ佐竹「女心の唄」
• - ボニージャックス「男次郎長」
• - 和田弘とマヒナスターズ「一人静」

彼の作品は、特に日本の演歌や歌謡曲の中で数多くの人々に親しまれています。その歌詞は、情緒豊かで人間の感情を巧みに描写することで、聴く人々に深い感動を与え続けました。

山北由希夫は、音楽活動を通じて日本の音楽界に大きな影響を与え、彼の死は多くのファンや音楽関係者にとって大きな損失となりました。彼の作品は今後も色あせることなく、愛され続けることでしょう。

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