山口県企業局

山口県企業局の概要と歴史

山口県企業局（やまぐちけんきぎょうきょく）は、山口県において地方公営企業として機能し、主に電気事業と工業用水道事業を展開しています。1924年に設立されたこの機関は、県内の電力供給を担い、全国でも大規模な公営電気事業者として知られています。

電気事業の発展

山口県企業局の電気事業は、1924年に山口県電気局としてスタートしました。当初は、県下の電気会社を統合する形で事業を拡大し、着実に県営化を進めていきました。しかし、1942年の電気事業の国家管理に伴い、山口県電気局は解散し、設備は中国配電（現在の中国電力）に引き継がれました。この結果、山口県は中国電力の大株主となります。

1953年には土木部の管轄下で県営電気事業が再設立され、1965年には工業用水道事業と統合して現在の山口県企業局が誕生しました。現在に至るまで、14の事業を持ち、1日あたりの総給水能力は約171万立方メートルに達し、全国一の規模を誇っています。

工業用水道事業の展開

工業用水道事業は1940年に始まりました。この年に完成した向道ダムは、徳山地域への工業用水供給が目的でした。1959年には県営の工業用水道事業が正式に発足し、その後、木屋川、厚東川、小瀬川、川上、周南、佐波川、柳井川、富田夜市川といった地域に工業用水道が整備されました。

重要な歴史的出来事

以下は、山口県企業局の重要な歴史的な出来事の年表です：

• - 1924年：山口県電気局が発足し、初めての水力発電所「錦川第1発電所」の運転を開始。
• - 1940年：向道ダムが完成し、県内2番目の公営工業用水が供給開始。
• - 1942年：山口県電気局が解散。
• - 1953年：県営電気事業が再発足。
• - 1965年：電気事業と工業用水道事業が統合されて山口県企業局が設立される。この時期には、菅野発電所を含むいくつかの新たな発電所も運転を開始しました。

現在の事業運営

現在、山口県企業局は電気事業に加え、工業用水道事業を通じて地域の経済発展にも寄与しています。具体的な電気事業の施設には小瀬川発電所、生見川発電所、末武川発電所、佐波川発電所などがあります。また、工業用水道事業も豊富な水源を活用しており、小瀬川、木屋川、厚東川等の関連する工業用水道の整備が進められています。

今後も山口県企業局は、地域の発展と住民の生活向上のために、効率的なエネルギー供給と水資源管理を推進していくでしょう。

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