山室展弘

山室展弘（やまむろ のぶひろ）

1961年6月8日生まれの日本の競艇選手。登録番号3070。身長169cm、血液型A型。

経歴

1982年、本栖研修所をリーグ戦勝率1位という優秀な成績で卒業。同年11月13日に地元児島[[競艇場]]でデビューし、同日初勝利を飾る。1986年には新設された新鋭王座決定戦競走で優勝を果たし、その後もSG・G1戦線で活躍。

1999年には全日本選手権競走でSG初優勝。2006年には前期勝率1位を獲得するなど、実力は折り紙付きである。また、2006年には18節連続で優勝戦に進出という驚異的な記録を達成。2010年には通算2000勝を達成した。これは3000番台の選手としては初の快挙である。

人物・エピソード

山室選手は、メディアへの露出を極端に嫌うことで知られている。過去に新聞記者に事実と異なる記事を書かれたことが原因で、取材やインタビューを拒否し続けている。取材に応じたとしても、記者の言葉尻を捉えたようなコメントや、ふざけた発言をすることが多く、インタビュアーとの間で口論になることさえある。

しかし、選手やファンに対しては気さくに接しており、時にはユーモラスな一面を見せる。ファンに花束を渡された際には、お返しにと優勝トロフィーを差し出して関係者に注意されたというエピソードも存在する。また、雑誌のインタビューで後輩選手が、山室選手にスノーボードに連れて行ってもらったというコメントを寄せている。

非常に高い能力を持つ選手だが、その性格は気まぐれで、やる気のある時は圧倒的な強さを見せる一方で、やる気がない時は格下の相手にもあっさりと負けてしまうことがある。そのため、一部の競艇場からは斡旋拒否を受けており、特にホームグラウンドである児島[[競艇場]]には、約7年4ヶ月もの間出場できなかった時期もあった。

SGやG1にはあまり出場したがらない（斡旋拒否も理由の一つ）が、2004年の全日本選手権競走で準優勝戦3着、2006年の徳山周年記念で優勝戦2着と、その実力は依然として健在である。

開会式の選手紹介では、「皆さんようこそ」と挨拶した後、「エンジン？伸びて伸びて何処までも伸びる。伸びすぎて空を飛んでいきそうじゃ」など、独特の言い回しでファンを沸かせる。表彰式など、機嫌の良い時には饒舌になることもあり、そのユニークな言葉遣いはファンを魅了する。

時折、「選手を辞める」という旨の発言をするが、これは以前からの口癖のようなものであり、インタビュアーに「その言葉は5年くらい前から聞いています」と突っ込まれたこともある。

2007年、総理大臣杯の予選で1着を獲った際には、中国地区の選手たちによって水面に投げ入れられた。この水神祭は、一般的にはデビューやSG・G1初勝利などの節目に行われるものであり、既にそれらを達成している山室選手に対して行われたのは異例だった。山室選手を水面に投げ入れた選手達も「(山室に)頼まれて投げただけであり、それがどういう理由なのかは分からない」と述べている。

漫画「モンキーターン」に登場するキャラクター・蒲生秀隆のモデルとされる。作中では、主人公のライバルとして、賞金王すら尊敬する天才肌でありながら、気まぐれでSGに出てこない、自由奔放な選手として描かれている。

2000年代前半には、一時的に東京支部に移籍していたことがある。プロゴルファーのすし石垣とは長年の親交があり、山室選手がすし石垣のキャディーを務めたこともある。

2014年3月14日には、全24ボートレース場での優勝を達成し、BOAT RACE振興会より会長賞が授与された。

競艇優勝歴

通算優勝113回（SG 1回、G1 7回/2017年8月23日現在）

SG
1999年 全日本選手権競走（ダービー）
G1
1986年 新鋭王座決定戦競走（初代チャンピオン）
1991年 浜名湖38周年記念競走
1992年 浜名湖39周年記念競走
1993年 常滑40周年記念競走
2000年 第43回中国地区地区選手権
2000年 徳山47周年記念競走
2002年 徳山49周年記念競走

脚注

[1] 2010年2月28日に津競艇場で通算2000勝を達成。

関連項目

競艇選手一覧

外部リンク

BOAT RACE オフィシャルWEB
* 選手のプロフィール

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