山岡重信

山岡重信は、1931年2月15日に東京都で生まれた日本の指揮者です。早稲田大学理工学部に在学中から、早稲田大学交響楽団（アマチュアオーケストラ）を指揮し、その才能を発揮しました。大学卒業後は、読売日本交響楽団のヴィオラ奏者としても活躍しましたが、1967年にプロの指揮者としてデビューを果たしました。

同年、第1回民音指揮者コンクールで第2位に入賞し、翌年には日本音楽舞踏批評家協会賞を受賞するなど、早くからその実力が評価されました。その後、藤原歌劇団副指揮者、読売日本交響楽団副指揮者を経て、1969年から1972年まで読売日本交響楽団の指揮者、1969年から1970年まで札幌交響楽団の指揮者、1972年から1976年まで東京都交響楽団の指揮者を務めました。これらの主要なオーケストラでの指揮者としての経験は、彼のキャリアを大きく飛躍させました。

その後も、群馬交響楽団やニューフィルハーモニーオーケストラ千葉など、数々のオーケストラで指揮者を歴任し、その音楽性を高く評価されました。1979年には、日本大学芸術学部研究所教授に就任し、後進の指導にも力を注ぎました。

晩年は、アマチュアオーケストラの指揮者としての活動が多く、地域に根差した音楽文化の発展にも貢献しました。山岡重信は、2022年6月20日に生涯を閉じましたが、その音楽への情熱と卓越した指揮技術は、日本の音楽界に大きな足跡を残しました。

参考文献

ONTOMO MOOK『世界の指揮者名鑑866』音楽之友社、2010年。
公益財団法人 札幌交響楽団 編『札幌交響楽団50年史 1961-2011』2011年。

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