山崎力

山崎力の生涯と功績

山崎力（やまざき つとむ、1947年5月8日 - 2021年6月2日）は、日本の政治に多大な影響を与えた自由民主党所属の元参議院議員です。彼の政治キャリアは多岐にわたり、内閣府大臣政務官や参議院予算委員長などの重要な役職を歴任しました。また、位階は従三位に叙されています。

初期の経歴

青森県青森市に生まれた山崎氏は、東京都立日比谷高等学校を後に、1972年には中央大学法学部を卒業しました。卒業後は読売新聞社に入社し、記者として約16年間活躍しました。その後、父の公設秘書として政治の世界に足を踏み入れ、環境庁長官秘書官や日本新党の結党にも関与しました。新党の結党に参加したのは1992年のことです。

参議院への道

1993年の衆議院議員総選挙に無所属で立候補したものの惜しくも落選。その後、新進党で青森県の副会長となり、1995年の参議院議員通常選挙に新進党公認で出馬し、初当選を果たしました。新進党の解党後は改革クラブを経て、2000年に自由民主党へ入党します。彼は橋本派に所属し、2001年の第19回参議院議員通常選挙で再び当選。この選挙以降、さまざまな政府の役職を担うこととなります。

政治活動

山崎氏は2005年、総務副大臣に就任し、2007年の第21回参議院議員通常選挙では民主党の新人に敗れましたが、2010年には再び青森県選挙区から立候補し当選しました。その後、参議院予算委員長に就任し、国政における重要な役割を果たしました。2018年には青森県文化振興会議の理事長に就任し、地域文化の振興にも尽力しました。彼は、選択的夫婦別姓制度や外国人参政権には反対するなど、一貫した保守的な立場を保持していました。

私生活と家族

山崎氏の家族には、政治家としての経歴を持つ人物が多く存在しました。彼の祖父は元衆議院議員で青森県知事を歴任した山崎岩男、父は環境庁長官を務めた山崎竜男です。そして次女は青森県外ヶ浜町の町長に就任した山崎結子で、県内初の女性首長として知られています。これらの背景から、彼の家族には強い政治的影響力があったと言えます。

不祥事と評価

一方で、2013年には自らが代表を務める政党支部を通じて、税の優遇を受けるために1563万円を寄付していたことが明らかになり、一部の批判も受けました。それでも、彼の政治的貢献は評価されるべきです。彼は、給付型奨学金の創設や義務教育の無償化を公約に掲げました。

最後の日々

山崎氏は2021年6月2日、青森市内の病院で息を引き取りました。新型コロナウイルス陽性が判明してからは、入院治療を受けていました。享年74歳でした。彼は、多くの政治的功績を残し、死後に従三位に叙されることで、その政治キャリアが証明された形となりました。

山崎力氏の生涯は、多様な経験と知識が詰まった貴重なものであり、今日の日本の政治にも影響を及ぼす要素を持っていました。

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