山崎大地

山崎大地：宇宙への情熱を追求する実業家

山崎大地氏は、1972年9月8日、神奈川県鎌倉市に生まれました。幼少期から宇宙に強い関心を抱き、その情熱を原動力に、宇宙開発の分野で多岐にわたるキャリアを築いてきました。株式会社ASTRAXの代表取締役を務める傍ら、有限会社国際宇宙サービスや合同会社ASTRAX INTERNATIONALでも要職を担い、千葉県柏市の男女共同参画推進審議委員としても活躍しています。

宇宙への道を切り拓く

東海大学工学部航空宇宙学科を卒業後、三菱スペース・ソフトウエア株式会社に入社。国際宇宙ステーションの運用管制官として「きぼう」の開発と運用に携わりました。NASAでの実運用訓練を経て、国際宇宙ステーションのミッションにも複数回参加。その後、結婚を機に一時的に育児に専念する道を選びましたが、宇宙への情熱は絶えることなく、2005年に日本初の宇宙旅行専門会社である有限会社国際宇宙サービスを設立しました。民間宇宙旅行事業の先駆けとして、宇宙へのアクセスを一般の人々にも広げることに貢献しました。

民間宇宙飛行士としての挑戦

山崎氏は、ヴァージン・ギャラクティック社のスペースシップツーをはじめ、複数の民間宇宙船への搭乗契約を締結しており、宇宙飛行士としての夢を叶えるべく訓練を重ねています。また、無重力飛行士としても活動し、宇宙旅行の普及にも力を注いでいます。これらの活動と並行して、宇宙関連の教育機関であるASTRAX ACADEMYを設立し、次世代の宇宙開発を担う人材育成にも注力しています。

多岐にわたる活動

山崎氏の活動は、ビジネス、宇宙飛行、教育にとどまらず、国連世界宇宙週間ナショナルコーディネーターや米国宇宙学会日本支部長など、国際的な活動にも積極的に参加しています。また、数多くの国際会議で論文を発表するなど、研究者としての側面も持ち合わせています。

家族と宇宙への情熱

山崎氏は、妻の宇宙飛行士、山崎直子氏の活動を支えるため、一時的に「専業主夫」として育児や家事に専念した経験を持ちます。夫婦で宇宙に携わった経験は、著書『宇宙主夫日記 妻と娘と夢を追いかけて!』にも記されています。また、離婚後も、宇宙への情熱を失うことなく、民間宇宙飛行士としての挑戦を続けています。

今後の展望

山崎氏は、ヴァージン・ギャラクティック社、スペースパースペクティブ社、ワールドビューエンタープライズ社の宇宙船に搭乗し、宇宙飛行を行う予定です。これらのミッションを通じて、宇宙旅行の可能性を広げ、多くの人々に宇宙への夢を抱かせることが期待されます。山崎氏の活動は、宇宙開発の未来を切り拓く上で、重要な役割を果たすでしょう。

詳細な経歴

1972年9月：神奈川県鎌倉市に生まれる。
1997年3月：東海大学工学部航空宇宙学科卒業。
1997年4月：三菱スペース・ソフトウエア株式会社に入社、国際宇宙ステーションの運用管制官として「きぼう」の開発及び運用準備に従事。
1999年12月：NASAにおける国際宇宙ステーションの実運用訓練生に選ばれ、2000年1月よりジョンソン宇宙センターにて訓練に従事。
2000年5月：国際宇宙ステーション保全補給フライト(2A.2a)(STS-101ミッション)に従事。
2000年7月：NASAにおける国際宇宙ステーション実運用訓練修了。
2000年10月：若田宇宙飛行士による国際宇宙ステーション組立てフライト(3A)(STS-92ミッション)に従事。
2000年12月：女性宇宙飛行士候補者角野直子（現山崎直子）と結婚。
2001年2月：国際宇宙ステーション米国実験モジュール組立てフライト(5A)(STS-98ミッション)に従事。
2002年：長女の誕生に際し、産休及び育児休暇を取得。
2004年6月：家族を支えるため同社を退職し、「専業主夫」として育児や介護などに専念。
2005年1月：有限会社国際宇宙サービス社を設立。宇宙旅行を扱う日本初の専門会社となる。
2006年5月：宇宙飛行事業開始。
2006年6月7日：米国の民間宇宙船開発会社ロケットプレーン・キスラーと事業提携を行い、2008年に民間宇宙船「ロケットプレーンXP」に搭乗し有人宇宙飛行（弾道飛行）を行うことを発表。
2006年10月：株式会社アストラックスミッションサービスを設立。
2007年2月：「ヤングベンチャービジネスプランコンペいばらき」で茨城県知事より奨励賞受賞。
2007年3月：中小企業基盤整備機構主催の「ドリームゲートグランプリ2007」にて、グランプリファイナリストとなる。
2007年：月面開拓事業開始。
2008年：米国永住権を取得。
2009年7月：JAXA非常勤招聘職員として国際宇宙ステーション組立てフライト(2J/A)(STS-127ミッション)に従事。
2010年：スペースシャトルディスカバリー号によるSTS-131ミッションを宇宙飛行士の家族として支えた。
2012年5月：無重力飛行事業開始。
2012年7月：ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙船スペースシップツーに搭乗する宇宙飛行士としての契約を締結。
2013年7月：アメリカにて無重力飛行訓練修了。
2014年：XCORエアロスペース社の宇宙船「リンクス」による宇宙飛行契約締結。ワールドビューエンタープライズ社の宇宙船「ボイジャー」による宇宙飛行契約締結。
2014年10月：さいたま市ニュービジネス大賞審査員特別賞受賞。
2015年：アメリカにてアクロバット飛行機操縦訓練修了。オランダにてL-39ジェット戦闘機操縦訓練修了。オランダのTNOにて加重力訓練修了。無重力飛行者殿堂入り（日本初）。
2017年：国連世界宇宙週間ナショナルコーディネーターに就任。米国宇宙学会日本支部長に就任。民間宇宙事業創出教育機関ASTRAX ACADEMY設立。
2018年：神奈川県鎌倉市に民間宇宙船運用管制センター完成、ワールドビューエンタープライズの宇宙船ボイジャー教育訓練シミュレーター完成。
2019年：アメリカのワシントンDCで開催された世界最大の国際宇宙会議にて、2本の国際論文を発表。
2020年2月：国連宇宙空間平和利用委員会科学技術会議に出席（オーストリア・ウィーン）。
2020年3月：ワシントンDCでの世界最大の人工衛星イベント「サテライト2020」にて、国連世界宇宙週間事務局よりスペースXのCEOイーロンマスク氏などとともに表彰される。
2020年4月：東久邇宮記念賞受賞。
2020年：コロナ禍でオンラインで開催された国際宇宙会議にて8本の国際論文を発表（共著を含めると14本発表）。
2020年11月：東久邇宮文化褒賞受賞。
2021年7月：東久邇宮平和賞受賞。
2021年7月：茨城県猿島郡に民間宇宙事業創造教育訓練センター開設。スペースX社宇宙船クルードラゴン教育訓練シミュレーター完成。
2021年10月：アラブ首長国連邦ドバイで開催された国際宇宙会議にて17本の国際論文を発表（共著を含めると23本発表）。
2022年6月：ヴァージンギャラクティック社の宇宙船ユニティ教育訓練シミュレーター完成。ブルーオリジン社宇宙船ニューシェパード教育訓練シミュレーター完成。
2022年9月：フランスのパリで開催された国際宇宙会議にて12本の国際論文を発表（共著を含めると27本発表）。
2023年2月：千葉県に民間宇宙事業創造教育研究開発訓練センター開設。無重力飛行機教育訓練シミュレーター完成。
2024年：ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙船スペースシップツーに搭乗し、アメリカニューメキシコ州のスペースポートアメリカにて宇宙飛行を行う予定。スペースパースペクティブ社の宇宙船ネプチューンに搭乗し、アメリカフロリダ州にて宇宙飛行を行う予定。ワールドビューエンタープライズ社の宇宙船エクスプローラーに搭乗し、アメリカアリゾナ州にて宇宙飛行を行う予定。

出典・関連項目

著書・関連書籍

『宇宙主夫日記 妻と娘と夢を追いかけて!』（山崎大地、小学館）
『宇宙家族ヤマザキ 妻から届いた宇宙からのラブレター』(山崎大地、祥伝社)
「ロケット王子〜プロローグ〜」（監修、ASTRAX Books )
「宇宙時代の子育て　母さん佳く愛して〜セルアファのすすめ〜」（保坂淳江著、山崎大地監修）
MNI PLUS Vol.22 - 30 （2008年3月-2009年7月）まで連載（グラフィス）
時計ビギン「母から娘へ引き継ぐ宇宙時計」（世界文化社）
「人生をやめたいと思ったとき読む本」（澤登和夫、東洋経済新報社）

出演番組

まんてん （2002年1月、3月）
宇宙トラベラー根本はるみのゼロG体験スペシャル - スカパー、旅チャンネル（2006年2月〜）
TOKYO起業家サミット大挑戦者祭2007特番 - BS朝日（2007年3月31日）
情熱大陸 （2010年4月）

外部リンク

TAICHI YAMAZAKI Official Webpage/山崎大地オフィシャルサイト
山崎大地 (@Taichi_Yamazaki) - X（旧Twitter）
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