山川大山

山川大山の概要

山川大山（やまがわおおやま）は、鹿児島県指宿市に位置する大字です。人口は2010年の調査で1,010人、世帯数は415世帯となっています。この地域は、江戸時代からその名前が使われており、歴史的背景を持っています。郵便番号は891-0614と891-0514の2つが存在し、番号によって地区が分かれています。

地理

地理的には指宿市の南部にあり、鰻池の南岸に広がっています。北方や東方には、山川利永、山川小川、山川成川、山川浜児ケ水、開聞仙田などの集落が隣接しています。そして南方には開聞川尻や山川岡児ケ水があります。

また、この地域には国道226号と指宿枕崎線が縦貫しており、交通の利便性が高いのが特長です。大山駅と西大山駅はこの線上にあり、西大山駅は「JR日本最南端の駅」として有名です。このため、訪問者は鉄道を使ってこの地域にアクセスしやすい環境が整っています。

一方で、地理的特性として、北部には鷲尾岳、中部には辻之岳があり、これらに囲まれた風景が特徴的です。主に畑作が主流となっており、農業活動が地域経済において重要な役割を果たしています。

湖沼

この地域では、鰻池が重要な水源となっており、自然環境を支えています。

歴史

町村制施行まで

大山という地名は江戸時代から存在しており、当時は薩摩国頴娃郡山川郷の一部として記録されています。「天保郷帳」ではこの地の村高が1,627石余り、「旧高旧領取調帳」では940石余りと記載されていました。

町村制施行以後

1889年（明治22年）に町村制が施行されると、江戸時代の山川郷から山川村が設立され、これに伴い大山村は山川村の一部として位置付けられました。当初、大山村は頴娃郡に属していましたが、他の多くの村が揖宿郡の区域に移行したため、以降は揖宿郡の一部となりました。1930年（昭和5年）には山川村が町制を施行し、山川町となり、大山はその大字の一部として引き続き存在しました。また、1960年（昭和35年）3月22日に指宿枕崎線が開通し、字域内には大山駅と西大山駅の位置が確定しました。

2006年（平成18年）1月1日には、山川町が指宿市と開聞町と合併し、新しい指宿市が誕生しました。この際、大字名に自治体名を冠する形で大山は指宿市の大字「山川大山」へと改名されました。

施設

この地域には大山郵便局があり、郵便サービスを提供しています。また、大山神社が宗教的な施設として地元の人々に親しまれています。

教育

地元の小・中学校へ通う場合、学区は市が定めたものに従います。このように、教育や地域活動が地域の重要な要素となっています。

交通

道路

• - 国道226号\
• - 鹿児島県道241号大山開聞線\
• - 鹿児島県道242号川尻浦山川線\

鉄道

• - 九州旅客鉄道指宿枕崎線

- 大山駅
- 西大山駅

西大山駅は2003年以降「JR日本最南端の駅」として知られ、歴史的重要性を持ちます。1960年の開業以来、西大山駅以南には他の鉄道駅が存在せず、地域の交流を促進してきました。

このように、山川大山は豊かな自然、交通インフラ、および歴史を併せ持つ魅力的な地域です。

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