西大山駅

西大山駅：JR日本最南端の地

西大山駅は、鹿児島県指宿市山川大山に位置する、JR九州指宿枕崎線の駅です。北緯31度11分に位置し、長らく日本最南端の駅として知られていましたが、沖縄都市モノレール線の開通に伴い、その称号を譲りました。現在は「JR日本最南端の駅」として、多くの人に親しまれています。

歴史

1960年3月22日に国鉄指宿線の駅として開業しました。当時は無人駅で、気動車の旅客のみを取り扱っていました。1987年の国鉄分割民営化により、JR九州の駅となりました。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅です。駅舎はなく、ホームに直接入る形となっています。無人駅のため、切符は山川駅や指宿駅で購入する必要があります。また、宿泊施設などで記念入場券がプレゼントとして配布されていることもあります。

利用状況

2015年度の1日平均乗車人員は44人と、利用者は少ないですが、その希少性と絶景から多くの観光客が訪れます。

駅周辺

駅の北側には漬物工場があり、直売所兼観光案内所では当駅到達証明書が販売されています。周辺には畑が広がり、のどかな風景が広がります。駐車場が整備されており、自動車でのアクセスも比較的容易です。しかし、列車本数が少ないため、「秘境駅」の一つとして知られています。

駅の駐車場には東屋が設置されており、フリーWi-Fiも利用できます。開聞岳を一望できる絶景は、ポスターなどの広報写真にもよく使われています。また、駅近くの「西大山踏切」は日本最南端の踏切です。

駅周辺には、長崎鼻やフラワーパークかごしまなどの観光施設がありますが、これらの施設へは指宿駅や山川駅からのアクセスが推奨されています。

地形

駅周辺は平坦なイメージがありますが、実際には数万年前の阿多火砕流によって形成された台地上にあり、海抜は約64メートルと、指宿枕崎線の中では最も高い場所に位置しています。そのため、太平洋の眺望が非常に良いです。

交通

駅近くに路線バスは運行していませんが、少し離れた場所に鹿児島交通と指宿市循環バスのバス停があります。これらのバスを利用することで、指宿駅や山川駅、長崎鼻などの観光スポットへアクセスできます。

その他

西大山駅は、その最南端というロケーションと、美しい景色から、多くの鉄道ファンや観光客に愛されています。訪れた際には、ぜひ周辺を散策し、この地ならではの魅力を感じてみてください。


隣の駅

JR九州 指宿枕崎線
大山駅 - 西大山駅 - 薩摩川尻駅

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
過去の鉄道に関する日本一の一覧
日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧
山川駅 - 有人駅ではJR線で最南端の駅。
関門海峡めかり駅 - 九州最北端の駅
浅海井駅 - 九州最東端の駅
* たびら平戸口駅 - 九州最西端の駅

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