山形屋ストア

山形屋ストア：南九州の老舗百貨店が展開するスーパーマーケット

1969年4月1日、老舗百貨店である山形屋によって設立された株式会社山形屋ストアは、鹿児島県と宮崎県を中心に店舗を展開するスーパーマーケットです。CGCグループにも加盟しており、地域に密着した営業を展開しています。

店舗形態と特徴

山形屋ストアは、大きく分けて2種類の店舗形態があります。1つは、市街地に独立店舗として出店する「山形屋ストア」です。もう1つは、ショッピングセンターの核店舗として位置づけられる「山形屋ショッピングプラザ」です。この他に、親会社である山形屋の百貨店内で食品部門の一部または全部を運営する店舗も存在します。

九州において、百貨店傘下のスーパーマーケットは珍しい存在です。伊勢丹とクイーンズ伊勢丹の関係性と類似しており、日常の買い物から特別な日の少し贅沢な買い物まで、幅広いニーズに対応できる品揃えが特徴です。食品のプライベートブランドとしてシジシージャパンの商品も取り扱っています。

山形屋グループおよび山形屋友の会の商品券が全店で利用可能であるほか、全国百貨店共通商品券（山形屋発行分）も利用できます。シンボルマークには、親会社である山形屋の社章である「丸岩マーク」を使用しています。

サービスと展開

かつては、一部店舗において市電車内広告を実施していました。テーマソングの一部を使用する独自の広告で、山形屋ストアの存在感を高めていました。1999年には、山形屋ストアと宮崎山形屋ストアが合併しています。

2011年には、会員制で入会費・年会費不要のネットスーパー「山形屋ストアネットスーパー」を鹿児島市全域で開始。午前9時までの注文で即日配達、代金引換やクレジットカード、山形屋商品券なども利用可能です。

2021年からは、総菜コーナーで山形屋食堂で提供されているミニサイズの焼きそばを販売開始。2023年には、鹿児島中央駅AMU WE 1階に約370坪の新店舗を19年ぶりにオープンしました。新店舗は、近隣商業施設との連携や通行人調査などを基に、綿密な計画の下で開店しました。AMU WEの開業式典には、アミュプラザ鹿児島のイメージキャラクターであるなかやまきんに君も参加し、盛況となりました。

AMU WE店では、近隣の会社員や駅利用客の昼食需要、周辺住民の夕食需要を捉え、総菜の品揃えを既存店の約8%から20%に大幅に拡大。山形屋の名物商品も総菜を中心に導入し、ロゴマークは「丸岩マーク」ではなく山形屋の「若葉マーク」を採用しています。

店舗一覧

山形屋ストアは、鹿児島県と宮崎県に多数の店舗を展開しています。主な店舗として、鹿児島県では「AMU WE店」、「谷山店」、「西田店」、「城西店」、「紫原店」、「大明ケ丘店」、「武岡ハイランド店」、「西皇徳寺店」、「妙円寺店」、「加治木店」、ショッピングプラザとして「明和店」、「皇徳寺店」、「隼人店」、山形屋内店舗として「山形屋店（野菜、鮮魚、食肉、一部グロサリー）」、「きりしま国分山形屋食品フロア」、「川内山形屋食選館」などがあります。

宮崎県では、「小松台ハイランド店」、「生目台カリヨン店」、ショッピングプラザとして「大塚台店」、「平和台店」、山形屋内店舗として「宮崎山形屋店（野菜、グロサリー）」、「日南山形屋食選館」などがあります。

出店地域

鹿児島県：鹿児島市、日置市、霧島市、姶良市、薩摩川内市

宮崎県：宮崎市、日南市

まとめ

山形屋ストアは、老舗百貨店である山形屋の信頼と歴史を背景に、地域に密着したスーパーマーケットとして発展を続けています。多様なニーズに対応した品揃えとサービス、そして百貨店との連携による付加価値は、多くの顧客から支持されている理由と言えるでしょう。

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