山本健治

山本健治：地方政治からメディア、そして掃除への活動家人生

山本健治氏（1943年生まれ）は、フリーライター、評論家、そして元政治家という多彩な顔を持つ人物です。愛称はヤマケン。地方議員時代には高槻市議会議員を2期、大阪府議会議員を1期務めました。

大阪府守口市出身の山本氏は、吉本新喜劇の池乃めだか氏とは小学校時代の同級生という意外な繋がりも持っています。1962年に大阪府立清水谷高等学校を卒業後、立命館大学に進学。大学時代には自治会委員長を務め、リーダーシップを発揮していました。卒業後の1966年には大阪読売広告社に入社。その後、村田製作所に勤務した後、1975年に高槻市議会議員に当選し、2期務めました。

議員活動では、ジーパン姿に自転車で選挙活動を展開するなど、型破りなスタイルで知られていました。また、徹底した自己調査に基づく告発や追及を行う草の根派の政治家として、市民からの支持を集めました。1983年には大阪府議会議員に当選しますが、1期で退任。その後、1987年と1991年の統一地方選挙にも挑戦するも落選。政治家としての道を断念します。

政治家引退後、山本氏はフリーライターに転身します。経済雑誌への寄稿や単行本の執筆を通して、社会問題への鋭い視点と独自の分析力で、読者から支持を獲得しました。特に、掃除への造詣が深く、自らも毎朝事務所近くの駅前広場周辺の掃除を10年以上継続しています。関西各地の学校を訪問し、素手でトイレ掃除を行う活動も精力的に行っています。

その活動は、単なる清掃活動にとどまりません。掃除を通して、社会や組織のあり方、そして個人の生き方について深い洞察を示唆しています。

メディアへの出演も盛んに行っています。ワイドショー番組のコメンテーターとして社会問題について独自の視点から辛口のコメントを発表し、その独特の語り口は「ヤマケン節」と呼ばれ人気を博しています。現在もラジオ番組『坪井＆ヤマケンの新・世直しのツボ』（ラジオ大阪）に出演中であり、その活動は衰えることを知りません。過去には、朝日放送の『おはようコールABC』など多くのテレビ番組にも出演していました。

また、中央会経営教育センター顧問として現場再生に関するコンサルティング業務にも携わっており、社会福祉法人・四季の会（高槻梶原ピッコロ保育園）理事も務めるなど、多様な分野で活躍しています。

山本氏の著書は多岐に渡り、『インサイド・レポート - 笑説「地方政治と自治」』、『プライバシー侵害 - 「保護法」で私たちは守られるか』、『掃除が変える 会社が活きる』など、政治、社会問題、そして掃除に関する様々なテーマを扱っています。これらを通じて、山本氏は一貫して、社会の課題や改善点に対して鋭い視点を提示し続けています。

彼の活動は、地方政治、メディア出演、執筆活動、そして掃除活動と多岐に渡りますが、それら全てに共通するのは、社会への強い関心と改善への熱意です。独特の視点と行動力で、これからも社会に貢献していくことでしょう。

なお、朝日放送『ムーブ！』のコーナー「関西オンリーワン企業」で取材したオリオン株式会社（ココアシガレットなどで知られる大阪の製菓会社）の駄菓子『おくすりやさんシリーズ・ボヤキナオールY』のパッケージには、山本氏本人の顔写真が使用されています。

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