山本悌二郎 (民社党)

山本 悌二郎

山本 悌二郎（やまもと ていじろう）は、1930年2月10日に生まれ、2017年8月21日にその生涯を終えた日本の政治家です。特に昭和期において、出身地である新潟県を活動の拠点としました。彼は民社党に所属し、国政の舞台である衆議院で議員を務めた経験を持ちます。

山本氏の政治家としての道のりは、衆議院議員への挑戦の歴史と言えます。彼が主に立候補したのは、当時の選挙制度における旧新潟1区でした。この選挙区から、1967年の第31回衆議院議員総選挙に初挑戦して以来、1986年の第38回衆議院議員総選挙に至るまでの約20年間にわたり、合計8回もの選挙に出馬しました。

これら多くの挑戦の中で、彼が衆議院議員として当選を果たし、議席を得たのは一度だけでした。それは1976年に実施された第34回衆議院議員総選挙のことです。この選挙で民社党の公認候補として有権者の支持を得て当選し、一期にわたり国会での活動を行いました。しかし、それ以外の7回の選挙戦では、残念ながら当選には至りませんでした。度重なる落選にも関わらず、長期間にわたり同じ選挙区から国政を目指し続けたことは、彼の政治に対する強い意欲や、地元有権者との結びつきを示唆しています。

衆議院議員を一期務めた後も、彼は選挙への挑戦を続けましたが、再び議席を得ることはありませんでした。

山本悌二郎氏は、2017年8月21日に87歳で死去しました。死因は呼吸不全であったと伝えられています。彼は、国会議員としての在職期間は短かったものの、民社党の政治家として、また新潟県の旧1区から長年にわたり国政を目指した人物として、日本の近現代政治史の一隅に位置づけられる存在です。

彼の活動した時代は、日本の政治、経済、社会が大きく変動した時期にあたります。そうした中で彼がどのような政策を志向し、地域のために活動したのかは、今後の歴史研究においてさらに深く探求されるべきテーマと言えるでしょう。彼の選挙記録や関連資料は、当時の民社党の地方組織の状況や、特定の選挙区における政治勢力の変化を理解するための貴重な手掛かりを提供する可能性があります。

このように、山本悌二郎氏は、一度の当選という記録を持ちながらも、それ以上に、長年にわたり選挙区から国政に挑戦し続けた政治家としての側面が特筆される人物です。

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