山本義広

山本義広 - 日本のボクシング界の星

山本義広（やまもと よしひろ）は、1966年7月26日に秋田県秋田市で生まれ、日本のプロボクサーとしてのキャリアを築いた。彼は二松学舎大学附属高等学校と高千穂大学を卒業した後、ボクシングの世界へと足を踏み入れた。

初期のスポーツ人生

山本は中学校時代に器械体操をしており、その技術は非常に高く、県内の大会で個人総合の優勝を果たし、東北大会や全国大会にも参加していた。しかし、高校進学後、秋田県立能代高等学校の1年生で退学し、上京して二松学舎大学附属高等学校に転校した。ここでは、元WBC世界フライ級王者の小林光二もOBとして名を連ねている。

この頃、彼はヨネクラボクシングジムに入門し、ボクシングの道に進むことを決意した。器械体操で培った体力と反射神経を活かし、彼は次代のチャンピオン候補として注目を浴びる存在となった。彼自身は、パンチ力とスピードについて「浜田剛史さんより上である」と自信を持って語っていた。また、子供の頃から身体能力に優れ、どんなスポーツでもトップを目指して努力していたという。

プロボクシングキャリア

1987年7月16日、山本はプロボクサーとしてデビューを果たす。初戦では1RKO勝ちを収め、勢いを見せつけた。続く1988年2月21日には、全日本スーパーライト級新人王決定戦で4RKO勝ちを収め、デビューから5連続KO勝ちを達成することとなった。

1989年3月7日には、当時のWBA世界スーパーライト級1位である平仲明信と対戦。この試合では、彼が実力差を体感しつつもしっかりと10ラウンドを戦い抜くことになった。ただし、この試合で右手親指を粉砕骨折し、全治4ヶ月の大怪我を負うこととなる。この試合後も彼は日本ランキング1位に浮上する。

1989年10月9日、日本スーパーライト級王者の北島義文に指名挑戦し、見事1RKO勝ちを収めて王座を獲得した。余談ではあるが、平仲明信の唯一の判定試合は、この北島との王座防衛戦であった。驚くべきことに、その防衛戦でのKO勝ちは、山本が骨折した右フックによって達成された。

その後、1990年1月23日に行われた初防衛戦ではリック吉村に6RTKOで敗北を喫することとなった。1992年6月24日には桑田弘と対戦し、再度8RTKOで敗れ、1995年4月20日にも桑田との再戦で2RTKOで敗北している。

戦績とタイトル

山本義広のプロボクシングでの生涯戦績は、24戦18勝（13KO）、5敗1分となっている。獲得したタイトルには、第34回全日本スーパーライト級新人王と第21代日本スーパーライト級王座がある。彼のボクシングキャリアは、数々の栄光と試練に満ちており、ボクシング界の歴史に名を刻んでいる。

関連項目と外部へのリンク

彼に関する詳細な情報は、男子ボクサー一覧やボクシング日本王者一覧にも掲載されている。また、山本義広の戦績については「BoxRec」で確認することができる。彼の歩みは、多くのボクシングファンにとって忘れられないものとなっている。

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