山本芳輔

山本芳輔

山本芳輔（やまもと よしすけ）は、1877年（明治10年）6月27日に生まれ、1964年（昭和39年）12月27日に没した、大日本帝国陸軍の軍人であり、後に政治家へ転身した人物です。最終階級は陸軍少将で、山口県防府市長も務めました。

経歴

山口県出身の山本は、1900年（明治33年）に陸軍士官学校を卒業し、軍人としてのキャリアをスタートさせました。着実に昇進を重ね、1926年（大正15年）には歩兵第11連隊長に就任。部隊を率いるリーダーシップを発揮しました。

1929年（昭和4年）には、陸軍少将に昇進。その軍事的な手腕が高く評価されていたことが伺えます。しかし、その後、軍を退役し、政治の世界へ足を踏み入れます。

1940年（昭和15年）には、故郷である山口県防府市の市長に選出されました。市長としては、1944年（昭和19年）までその職を務め、地域社会の発展に尽力しました。しかし、戦後、公職追放となり、一時的に公の場から退くこととなります。

人物

山本芳輔は、軍人としての厳格さと、政治家としての地域への愛情を兼ね備えた人物であったと考えられます。陸軍士官学校での教育を通じて培われた規律正しさは、その後の軍務においても、市長としての職務においても、大いに役立ったことでしょう。また、故郷の防府市への深い愛着が、市長としての活動を支えたことは想像に難くありません。

栄典

1901年（明治34年）10月10日 - 正八位
1910年（明治43年）9月30日 - 従六位

参考文献

『日本の歴代市長 第3巻』歴代知事編纂会、1985年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
* 総理庁官房監査課編『公職追放に関する覚書該当者名簿』日比谷政経会、1949年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1276156。

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