山本英二

山本 英二 - 日本史学者

山本英二（やまもと えいじ）は、1961年9月29日生まれの日本の日本史学者で、自身の専門分野は日本近世史です。信州大学人文学部で教授を務め、多くの研究に取り組んでいます。

来歴

長野県下高井郡山ノ内町に生まれた山本氏は、1984年に國學院大學文学部を卒業しました。その後、1986年に旧東京都立大学大学院の修士課程を修了し、1992年には國學院大學大学院の博士課程後期に進みながら単位を取得。しかし、博士号を取得するためには修士課程を終えた後、1990年代に徳川林政史研究所の研究員として活動することになります。

1999年には「慶安御触書成立試論」により歴史学博士号を取得し、その後も教育と研究を続けました。1994年には信州大学人文学部の助教授に就任し、2007年には準教授、2010年からは教授として活動しています。

研究業績

山本英二の研究の中で特に注目されているのは、慶安御触書に関する考察です。慶安御触書とは、江戸時代中期に農民の統制を目的として江戸幕府によって発布された法令と考えられていました。しかし、山本氏はその実態を掘り下げて分析し、実際には元禄10年（1697年）の甲斐国甲府藩の農民教諭書を基に、江戸時代後期に至って幕府法令として伝えられたという経緯を明らかにしました。この研究は、江戸時代の法制度や農村社会の理解に寄与しており、学界において高く評価されています。

著作

山本氏は多くの著作を残しており、その中には以下のようなものがあります：

• - 『慶安御触書成立試論』(1999年 日本エディタースクール出版部)
• - 『慶安の触書は出されたか』(2002年 山川出版社 日本史リブレット)
• - 共編著としては、

- 『〈江戸〉の人と身分 2 村の身分と由緒』(2010年 共編 白川部達夫 吉川弘文館)
- 『信州松本藩崇教館と多湖文庫』(2015年 共編 鈴木俊幸 新典社)

これらの著作は、日本史に関する深い洞察と分かりやすい説明で、多くの読者に受け入れられています。

参考文献

彼の業績に関しては『現代日本人名録2002』に記載されており、学界の中でも知られる存在となっています。

外部リンク

さらに詳しい情報は信州大学の公式サイトを訪れると得ることができます。山本英二教授の研究や講義に興味のある方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

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