山根麻以

山根麻以

山根麻以（やまね まい、1958年10月9日 - ）は、日本の女性歌手。その音楽性は多岐にわたり、スタジオミュージシャンとしての活動も広く知られています。

プロフィール

島根県出雲市出身。2001年にアーティスト名を『山根麻衣』から『山根麻以』へ改名。妹は、同じく歌手として活動していた山根栄子（2012年逝去）。姉妹で数多くの楽曲を制作しました。元夫は瞑想指導者の山田孝男（2003年逝去）。

来歴

高校在学中の17歳で広島へ。1976年、ヤマハポピュラーソングコンテスト（ポプコン）地区大会でボーカル賞を受賞。翌年には、第14回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会に出場し、全国大会への切符を手にしました。1978年に上京し、1979年にシングル「午前0時」でメジャーデビューを果たします。2ndアルバム「Sorry」では、鈴木茂と松下誠がそれぞれA面B面の編曲を担当し、伊東たけしや向谷実も参加。ロック色の強い作品となりました。その後は柳ジョージとの活動を共にするなど、幅広い音楽活動を展開。

1991年以降はフリーランスとなり、福山雅治、井上陽水、アンジェラ・アキなど、数多くのアーティストのレコーディングやライブに参加。スタジオワークやサポートを中心とした活動を展開し、様々なミュージシャンと共演しました。世界を旅しながら、コラボレーションやセッションを行うなど、独自の音楽性を追求。

1993年には、ギタリストの窪田晴男と実験的なロック・アルバムを発表。菅野よう子作品をはじめとするアニメサウンドトラックへの参加も開始しました。1996年、瞑想指導家の山田孝男と結婚。瞑想を学び、2003年に山田が亡くなるまでの7年間、セミナーのアシスタントを務めました。

1997年、活動拠点を富士山麓に移し、自主レーベル「New Archaic Sounds」を設立。「ふつうの唄」で新たな境地を開き、自身の音楽を「Awakening Music」と位置づけ、人間の本質を謳う歌を制作しています。同年には、山梨県大月市にあるピラミッドメディテーションセンターを拠点に、「APG（アセンション・プロジェクト銀河の声）」を立ち上げました。

2005年からは、沖縄で「Happy Sharman's School」をスタート。学校教育の現場で唄のワークショップを開催し、現在も全国各地でワークショップを行っています。また、石鎚神社、富士浅間大社、出雲大社など、各地の神社や聖地で奉納演奏も行っています。

同年には、「愛・地球博」で地球市民村のフィナーレを務め、フランスやスペインなど海外でも公演を行いました。2007年には、韓国のラグナロク2コンサートにSEATBELTSの一員として出演。2008年からは、天然石を使ったオリジナル作品の制作や、山田から受け継いだ意識テクノロジーの開発・普及にも力を注いでいます。

自身の活動を「日本列島やさしいきもち化計画」と位置づけ、人々の心に愛を育む活動を幅広く展開。DV被害者のためのワークショップやコンサートにも出演しています。2009年には、さいたまスーパーアリーナで開催された超時空七夕ソニックライブに出演。2010年と2012年には、坂の上の雲ミュージアムで秋山好古の誕生日を祝うコンサートに出演しました。2006年から山中湖交流プラザ きららで音楽イベント「Naked Soul」を主催。NPO法人石鎚森の学校の理事も務めています。

マクロスプラス

OVA『マクロスプラス』のエンディングテーマ「After, in the dark」は、菅野よう子が作曲・編曲、山根麻以とGabriela Robinが作詞を担当。山根と菅野は、テレビCMの歌唱依頼をきっかけに親交を深めました。同楽曲は架空言語で歌われており、山根自身が歌詞を考案。イスラエルのテルアビブで収録が行われ、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーも参加しています。

菅野よう子との関係

一部で山根麻以と菅野よう子が同一人物であるという説が囁かれましたが、公式インタビューで両者が別人であることが明言されています。

スタジオミュージシャンとしての活動

1980年代後半以降、山根はスタジオミュージシャンとして、福山雅治、井上陽水、アンジェラ・アキ、尾崎豊、LUNA SEAなど、数多くのアーティストの作品にコーラスとして参加しました。ライブやレコーディングでのバックコーラスとしても幅広く活躍しています。

ディスコグラフィ

ディスコグラフィをご参照ください。

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