山瀬町

山瀬町（やませちょう）とは

山瀬町は、かつて徳島県麻植郡に存在した町で、現在の吉野川市山川町の北東部にあたります。ここでは、町制前の山瀬村についても触れながら、その歴史や地理、交通について詳しく解説します。

地理

山瀬町は、吉野川と川田川という二つの主要な河川に囲まれた地域でした。これらの河川は、町の風景を形成する上で重要な役割を果たしていました。

歴史

山瀬町の歴史は、1889年（明治22年）の町村制施行に始まります。この時、山崎村、瀬詰村、そして川田村の一部が合併し、山瀬村が誕生しました。

その後、1923年（大正12年）5月5日に山瀬村は町制を施行し、山瀬町となりました。昭和時代に入ると、1950年（昭和25年）3月29日には、昭和天皇の巡幸の際、お召し列車が山瀬駅に5分間停車し、駅前で奉迎が行われるという出来事がありました。これは、当時の山瀬町にとって大きな出来事であり、町民の記憶に深く刻まれました。

しかし、山瀬町の歴史は長くは続きませんでした。1955年（昭和30年）1月1日、山瀬町は川田町、三山村の一部と合併し、新たに山川町が発足。これにより、山瀬町は廃止されることとなりました。

交通

山瀬町には、以下の鉄道路線と道路が通っていました。

鉄道路線

日本国有鉄道（現JR）徳島本線（現・徳島線）
山瀬駅
湯立駅（現・阿波山川駅）

これらの駅は、地域住民の生活に欠かせない交通手段であり、人々の移動や物資の輸送に貢献していました。

道路

国道192号

国道192号は、山瀬町を通る重要な幹線道路であり、地域間の連携や経済活動を支えていました。

参考文献

角川日本地名大辞典 36 徳島県

関連文献

『山瀬町史』徳島県麻植郡山瀬町、1930年。NDLJP:1029943。

関連項目

* 徳島県の廃止市[[町村]]一覧

山瀬町は、その短い歴史の中で、様々な出来事を経験し、地域の文化や歴史に深く関わってきました。現在では、吉野川市山川町の一部として、その名残をとどめています。

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