山田保永

山田 保永：日本の陸軍中将の生涯

山田保永は、1850年9月13日に紀伊国で生まれた陸軍軍人で、最終的には陸軍中将の地位に昇進した。彼の家系は山田甚五右衛門にさかのぼり、若い頃から軍事に関心を抱き、明治4年12月に陸軍に召集され、少尉の地位を得たのが彼の軍歴の始まりだ。

軍歴の初期

明治5年、山田は正式に陸軍少尉として任官され、大坂鎮台に配属された。彼の軍人としての旅はここから始まり、特に1877年に発生した西南戦争では、勇敢に戦い、名を馳せていった。戦後も着実に昇進し、1883年には歩兵少佐に昇格し、歩兵第12連隊の大隊長に就任。

幅広い役職を歴任

その後、参謀本部や陸軍省での任務を経て、1892年9月に歩兵中佐に昇進。1894年の日清戦争では二度目の第2軍事課長となり、1895年に歩兵大佐に昇格。しかし、直後に休職を余儀なくされる。休職から復帰後、彼は再び軍の重要な役割を担うこととなる。

日清戦争と日露戦争

日清戦争では、彼は第2軍副官として従軍。戦争の結果、彼は1895年に歩兵大佐に昇進し、さらに近衛歩兵第4連隊の長官を務めた。1900年には陸軍少将に昇進し、その後台湾守備混成第3旅団の長官に任命される。1904年には日露戦争に出征し、ここでもその指導力を発揮し、多くの戦闘に参加した。

高い栄典を受けた軍人

山田の軍人としてのキャリアは数多くの栄誉で彩られている。従六位からスタートし、その後も従五位、正五位、従四位、そして最終的に正四位まで昇進した。また、勲章も数多く受賞し、勲三等瑞宝章、旭日中綬章、功四級金鵄勲章など、多岐にわたる栄典を手にしている。

家族とその影響

彼の家族もまた軍の背景を持っており、長男の山田良之助も陸軍中将となった。山田の甥である大杉栄もまた歴史的に重要な人物であり、彼の家系は日本の陸軍史において重要な役割を果たしてきた。山田保永自身が果たした任務と業績は、後の世代にとっても大きな影響を与えている。

引退と晩年

1913年、山田は軍の後備役に移り、軍人としての長いキャリアに幕を下ろした。彼は昭和7年の12月6日に亡くなるまで、その時代の軍人としての生き様を残し続けた。山田保永の生涯は、明治時代の日本における軍隊とその発展の歴史の一部を物語っている。

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