山田和広

山田 和広の競馬人生

山田 和広（やまだ かずひろ、1966年10月16日生まれ）は千葉県出身の元騎手で、現在は調教助手として活動しています。彼は1985年に騎手免許を取得し、競馬学校の一期生として栗東・坪正直厩舎からデビューしました。初騎乗はデビューの翌日に行われた阪神第8競走でしたが、初勝利を挙げたのはその約3ヶ月後の京都でのレースでした。この年、彼は12勝を挙げ、以降4年連続で2桁勝利を達成します。

2年目の1986年以降は、数年間にわたって20勝台を達成し、特に1987年には自己最高の25勝を記録しました。この年には重賞初勝利も挙げ、サファイヤステークスを制します。彼が専門的に騎乗したのは坪厩舎に所属する馬で、合計12回の重賞勝利を果たしました。

山田の厩舎での生活は、師弟関係が強いことで知られ、坪正直調教師との信頼の絆が特に強調されます。彼は多くの騎手にとっての良き手本とされ、厩舎の方針の多くは彼の判断を基に決まっていました。それにより、彼は数多くの名馬に騎乗し、その中にはミスティックスターやブリリアントロード、ジョービッグバンなど、歴代の名馬が含まれています。

1989年にはミスティックスターでマイラーズカップを制し、さらに安田記念で3着に入る好成績を収めます。1991年にはジョーロアリングで阪急杯を制し、1994年にはヤマニンフォックスで中日新聞杯を獲得しています。このころから彼の実績は光り輝き、特に1997年にはエイシンカチータを秋華賞でメジロドーベルの3着に導くなど、競馬界での地位を確立していきました。

2000年にはジョービッグバンで中山金杯を制し、当時の東西金杯史上初となる関西馬の勝利となりました。また、小倉大賞典でも勝利を収め、坪正直厩舎の通算300勝に貢献しました。さらに、GI初挑戦の宝塚記念では好走し、評価をさらに高めました。

しかし、競技生活の後半には減量の問題や健康上の影響が出て、2002年には自己最低の4勝に留まる年もありました。2003年には鳴尾記念での騎乗を最後に重賞レースから引退し、2004年には競馬の現場から引退することになります。その後は調教助手に転向し、坪厩舎から鶴留明雄厩舎へと移籍して調教の道へ進みました。

また、彼は競馬学校の同期であった須貝尚介厩舎にも移籍し、その後も競馬界に携わっています。騎手時代には数多くの名馬に騎乗し、多大な功績を残した山田和広は、現在も競馬界に貢献し続けている存在です。

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