山田太郎 (歌手)

山田太郎の多才な軌跡

山田太郎（やまだ たろう）は、1948年8月24日生まれ、東京都台東区出身の日本のエンターテイナーです。歌手、俳優としての顔を持ちながら、芸能プロダクション「新栄プロダクション」の代表取締役社長、日本馬主協会連合会会長、中山馬主協会会長、そしてウエスタンファームのオーナーという、多岐にわたる顔を持っています。本名は西川賢（にしかわ けん）。

デビューからスターへ

1963年、「清らかな青春」で歌手デビューを果たした山田太郎は、1965年にリリースした「新聞少年」が大ヒットし、一躍スターダムにのし上がります。同年の『第16回NHK紅白歌合戦』に同曲で初出場を果たし、その後も3回連続で紅白歌合戦に出場するなど、人気を不動のものとしました。1967年には、「勤労少年もの」の第二弾として「牛乳少年」をリリースし、話題を呼びました。

2011年には、『年忘れにっぽんの歌』で「新聞少年」を披露し、以降も歌謡特別番組に度々出演しています。

実業家としての顔

1985年からは、父親の家業を継ぎ、新栄プロダクションの代表取締役社長に就任。歌手業と並行して、実業家としても手腕を発揮しています。また、馬主としても知られており、所有馬の生産牧場であるウエスタンファームを経営するオーナーブリーダーでもあります。日本馬主協会連合会会長、中山馬主協会会長という要職も務め、競馬界への貢献も忘れません。

音楽活動

山田太郎は、数多くのヒット曲をリリースしており、その中には以下のような曲が含まれます。

清らかな青春（1963年）
清く明るく美しく（1964年）
明日を信じよう（1964年）
新聞少年（1965年）
友情のうた（1965年）
ああ俺たちの鐘が鳴る（1965年）
北風吹いても（1965年、NHK「みんなのうた」）
戦え!オスパー（1965年、テレビアニメ「戦え!オスパー」主題歌）
幸福はこだまする（1966年）
牛乳少年（1967年）
若衆笠（1967年）
あの娘が恋をつれてきた（1967年）
神州天馬侠（1967年、テレビドラマ「神州天馬侠」主題歌）
人妻（1969年）
花街艶歌（1973年）
どっこい野郎（1973年、テレビドラマ「どっこい大作」主題歌）
好きさブラックデビル（1982年、美樹克彦とデュエット）
ゲートボール音頭（1983年、美樹克彦らと共演）
恩義（1990年、千代の富士貢1000勝記念曲）
以心伝心（2002年）
大黒柱（2003年）
夫婦咲き（2005年）
花と竜（2010年）
やっと咲いたよなぁ（2018年）

テレビ・映画での活躍

テレビドラマや映画にも多数出演しており、俳優としてもその才能を発揮しています。

主なテレビドラマ出演作品:

陽のあたる坂道（1965年、TBS）
源義経（1966年、NHK）
武田信玄（1966年 - 1967年、YTV）
オヤジも受験生（1967年、NTV）
文五捕物絵図（1967年、NHK）
青空に叫ぼう（1967年、NET）
彦左と一心太助（1969年、TBS）
人形佐七捕物帳（1971年、NET）
忍法かげろう斬り（1972年、KTV）
どっこい大作（1973年、NET）
非情のライセンス（1974年、NET）
ご存じ金さん捕物帳（1974年、NET）
伝七捕物帳（1974年、NTV）
こころ（2003年、NHK）

主な映画出演作品：

俺たちの恋 (1965年、松竹)
ミニミニ突撃隊（1968年、松竹）
人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊（1968年、東映）

馬主としての活躍

本名の西川賢名義で馬主資格を所有し、冠名「ウエスタン」で知られています。勝負服の柄は黄。北海道に生産牧場を持ち、自家生産馬を多数所有。1968年には史上最年少で馬主資格を取得。重賞勝ち馬も多数輩出しており、競馬界でも大きな影響力を持っています。

主な重賞勝ち馬：

ウエスタンダッシュ（1974年京成杯、1975年金杯（東））
ウエスタンバード（1976年福島記念）
ウエスタンジョージ（1980年愛知杯、1981年金杯（西）・中日新聞杯）
ウエスタンジェット（1981年アルゼンチン共和国杯・日経賞）
ウエスタンファイブ（1984年札幌3歳ステークス､1985年牝馬東京タイムズ杯）
* ウエスタンダンサー（2008年京阪杯）

また、生産牧場であるウエスタンファーム（旧：北西牧場）からは、フジノパーシアやスリージャイアンツといった名馬が生まれています。



山田太郎は、歌手、俳優、実業家、そして馬主として、多岐にわたる分野でその才能を発揮し、日本のエンターテイメント界に大きな足跡を残しています。

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