山野 ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト

山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテストについて

山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト（YBBJC）は、日本国内の学生ビッグバンド・ジャズオーケストラを対象にした音楽コンクールです。このイベントは、音楽の普及を通じた社会貢献を理念に掲げる山野楽器によって主催されています。

コンテストの目的

コンテストは、学生ビッグバンドの技術向上や音楽的な交流を促進し、ビッグバンドジャズの普及を図ることを目的としています。1970年に始まり、当初は首都圏のバンドによる交流コンサートとして開催されていましたが、1974年以降はコンクール形式として定着しました。このイベントのスローガン「Let's Drive Together!」は、初開催時から今もなお使われ続けています。

対象と評価

全国の大学や短期大学、専門学校に所属するビッグバンドが対象で、メンバーはどの学校に在籍していても出場が可能です。ただし、演奏者は大学生と専門学校生に限られています。評価は、バンド全体としての採点とソリストへの個別評価によって行われ、上位10チームには表彰が与えられるほか、最優秀ソリスト1名と優秀ソリストに2名が選ばれます。

コンテストの成長

毎年の参加バンドが増加し、多くの学生ミュージシャンがこのコンテストを通じてプロの道へ進むケースも多々あります。予選形式の導入や会場の拡大が図られており、音楽文化の発展に貢献していると言えるでしょう。

主催と後援

このコンテストは株式会社山野楽器が主催し、府中市やさいたま市をはじめとする団体が後援しています。また、ヤマハや日本マクドナルドなどの企業からの協賛も得ており、地域や業界の連携を強化しています。

コンテストの歴史

• - 1970年: 第1回ビッグ・バンド・フェスティバルが開催される。
• - 1971年: 名称を「山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンサート」に変更。会場は日比谷公会堂に移動。
• - 1974年: 第5回を記念し、コンクール形式を導入。
• - 1975年: 現在の名称「山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト」に改称。これ以降、定期的にコンテストが開催される。
• - 1981年: 日本青年館大ホールでの開催が定着。
• - 2003年: 会場を府中の森芸術劇場に移し、予選形式を導入。
• - 2010年: 大宮ソニックシティ大ホールに開催地を移動。
• - 2017年以降: 会場は持ち回り開催となり、さまざまな場所で開催されています。

有名な出身ミュージシャン

このコンテストからは多くの著名なプロミュージシャンが誕生しています。例えば、伊東たけしや神保彰、本田雅人などがコンテストに参加し、その後音楽業界で活躍するようになりました。これらの事例からも、YBBJCが学生にとって重要なキャリア形成の場であることがわかります。

このように、山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテストは、音楽の普及と学生間の交流を促進する貴重なイベントとして、多くの人々に親しまれています。

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