岐阜地方気象台

岐阜地方気象台について

岐阜地方気象台は、岐阜県岐阜市に所在する地方気象台で、東京管区気象台の管轄下にあります。岐阜県における気象、生物季節、地震の観測を主な業務とし、これらのデータに基づいて、天気予報、週間天気予報、気象注意報、気象警報、気象情報、地震情報、緊急地震速報、噴火警報、噴火予報などを発表しています。

観測体制

岐阜地方気象台は、岐阜県内の気象状況を把握するため、広範囲にわたる観測網を整備しています。アメダス（地域気象観測システム）は、岐阜地方気象台のほか、高山特別地域気象観測所を含め、県内31箇所に設置されています。

アメダスでは、観測地点によって測定できる項目が異なります。

気温、降水量の観測が可能な地点
気温、降水量、風向、風速、日照時間の観測が可能な地点
気温、降水量、風向、風速、日照時間、積雪の観測が可能な地点

これらの観測データは、精度の高い気象予測や防災情報の提供に不可欠です。

過去の記録

岐阜県内では、過去に日本国内の最高気温を記録した場所があります。多治見では、2007年8月16日に40.9℃を観測しました。また、金山では2018年8月6日に、美濃では同年8月8日に、それぞれ41.0℃を観測し、当時の日本歴代2位タイ記録となっています。

これらの記録は、地球温暖化の影響を示すとともに、異常気象に対する警戒を促すものとなっています。

所在地とアクセス

岐阜地方気象台は、岐阜市加納二之丸6番地に位置しています。

鉄道: JR岐阜駅から徒歩約20分
バス: 岐阜バス「気象台前」バス停から徒歩約3分

沿革

岐阜地方気象台は、1881年に岐阜県農学校で気象観測を開始したことに起源を持ちます。以下に主な沿革をまとめます。

1883年：岐阜測候所として定時観測を開始。
1886年：岐阜県庁に移転。
1896年：岐阜県尋常中学校に移転。
1899年：高山測候所が開設。
1917年：現在地に移転。
1943年：岐阜城天守を借用して観測を開始。その後、金華山山頂に稲葉山観測所を設置。
1948年：稲葉山観測所を閉鎖。
1957年：岐阜測候所が岐阜地方気象台に改称。高山測候所は岐阜地方気象台の管轄下となる。
1976年：現在の庁舎が完成。
* 2005年：高山測候所が無人化され、高山特別地域気象観測所となる。

その他の情報

岐阜県の天気予報は、美濃地方と飛騨地方に分けて発表されます。

現在地の気象台は、旧加納城御三階櫓の跡地であり、北側の加納小学校との間にある石垣は、その名残です。

季節の開花情報の標本木には、清水川堤の桜（ソメイヨシノ）が使われています。

地域の安全と生活を支える

岐阜地方気象台は、日々の気象観測から災害時の情報提供まで、岐阜県民の安全な生活を支える重要な役割を担っています。正確な気象情報を得て、防災意識を高めることが大切です。

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