岐阜県農業技術センター

岐阜県農業技術センター

岐阜県農業技術センターは、岐阜県岐阜市に所在する公設試験研究機関であり、岐阜県の農業に関する総合的な研究開発拠点としての役割を担っています。地域からの要望が強い課題に対し、研究開発と技術支援を積極的に展開し、その成果を効率的に普及させることを目指しています。

概要

センターの敷地面積は約111,891平方メートルに及び、水田、畑、果樹園、温室・ハウスなど、多様な栽培環境を有しています。ここでは、水稲の「ハツシモ岐阜SL」、カキの「ねおスイート」、イチゴの「華かがり」、フランネルフラワー「フェアリームーン」など、岐阜県を代表するブランド品種が育成されています。

組織構成

センターは、以下の部門で構成されています。

作物部
花き部
野菜部
果樹・農産物利用部
土壌化学部
病理昆虫部

これらの部門が連携し、岐阜県の農業が抱える課題の解決に取り組んでいます。

沿革

岐阜県農業技術センターは、2001年に創立100周年を迎えましたが、その歴史は明治時代に遡ります。

1875年（明治8年）：岐阜町京町（現・岐阜市京町）に植物試験場を設立。
1878年（明治11年）：岐阜県農事講習場を併設。
1901年（明治34年）：岐阜県農事試験場として設立。
1925年（大正14年）：本巣郡七郷村（現在地）に移転。
1957年（昭和32年）：岐阜県農業試験場に改称。
1986年（昭和61年）：岐阜県農業総合研究センターに改称。
1999年（平成11年）：岐阜県農業技術研究所に改称。
2006年（平成18年）：岐阜県農業技術センターに改称。

幾度かの名称変更や組織再編を経て、現在の体制となっています。

岐阜県病害虫防除所

岐阜県農業技術センターには、岐阜県病害虫防除所が併設されています。ここでは、病害虫の発生予察や防除指導、農薬の安全使用対策など、農業における病害虫対策に関する重要な役割を担っています。本所のほかに、高山市の飛騨総合庁舎内に飛騨支所があります。

主要な育成品種

岐阜県農業技術センターでは、以下の様な品種を育成しています。

柿

ねおスイート

イチゴ

濃姫
美濃娘
華かがり

花卉

ローダンセマム
クレールチェリー
クレールルージュ
クレールピーチ
クレールローズ
フランネルフラワー
ファンシーマリエ
フェアリームーン
ぽてこ
フェアリーホワイト
エンジェルスター
キンセンカ
レモンスフレ
オレンジパンナコッタ
レモンパンナコッタ

水稲

ハツシモ岐阜SL

所在地とアクセス

住所：岐阜県岐阜市又丸729-1
交通アクセス：岐阜バス大野忠節線、モレラ忠節線「又丸西」バス停より徒歩約7分。岐阜駅より「C34　北方バスターミナル」「C35 パレットピアおおの」「C39　大野バスセンター」「C30 大野バスセンター」「C36　モレラ岐阜」行き。

参考文献

岐阜県農業技術研究所100周年記念誌（岐阜県農業技術研究所100周年記念事業実行委員会 2001年発行）

外部リンク

岐阜県農業技術センター

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