岡上

岡上（おかがみ）について

岡上は神奈川県川崎市麻生区に位置する町名で、現行の行政区分では岡上および岡上1丁目から6丁目に分かれています。郵便番号は215-0027となっており、住居表示の整備が進む中、住宅地の開発とともに地域の魅力を高めています。ここでは岡上の地理的特徴や歴史を詳しく見ていきましょう。

地理

岡上の面積は1.45 km²で、川崎市麻生区の飛地として存在しています。南には横浜市青葉区が広がり、三方を東京都町田市に囲まれている状態です。また、北側には流れる鶴見川があり、その自然環境が地域を守っています。

1970年代から1980年代にかけて周辺地域は宅地化が進みましたが、岡上の大部分は市街化調整区域と農業振興地域に指定されています。そのため、現在でも農村的な風景が数多く残されており、訪れる人々にほんのりとした田園風景を提供しています。

2021年には、市街化区域において住居表示が施行され、岡上1丁目から6丁目の新しい町名が誕生しました。一方、市街化調整区域については従来の地番表示が維持されています。

河川

岡上には鶴見川の他に真光寺川も流れており、地域の水資源として重要な役割を果たしています。

歴史

岡上はもともと旧都筑郡の岡上村として知られ、昔は「おかのぼり」とも呼ばれていました。南側には田奈村（現横浜市青葉区）と隣接していますが、多摩丘陵の特性上、細い峠道が存在するため、むしろ東京府南多摩郡鶴川村（現町田市）との結びつきが強い地域でした。

1889年に町村制が施行されると、岡上村は単独で村制を施行し、柿生村とともに町村組合を形成しました。1939年には合併の動きの中で、岡上村は川崎市への合併を選びました。こうして岡上は川崎市の一部となり、地域内での歴史的意義を持つことになりました。

教育

教育に関しては、岡上在住の中学生は公立の川崎市立柿生中学校へ通っています。小学生に関しても、過去には小田急線を利用して柿生小学校本校へ通学していましたが、1987年に川崎市立岡上小学校が開校することで、地域の教育のシステムが整いました。

交通

交通面では岡上に鉄道駅は存在しないものの、周辺には小田急小田原線が通っており、町内にはバス路線が運行されています。これにより、地域の住民は生活に必要な移動が可能になっています。また、神奈川県道139号が通過し、周囲とのアクセスを支えています。

地元の特徴

岡上にはコンビニや大規模スーパーは少ないものの、個人経営の商店や飲食店が地域の生活を支えています。また、岡上神社や地域の文化センターなどの施設も存在し、地域のつながりが感じられる場所となっています。

結論

岡上は川崎市麻生区の魅力的な町名で、自然と歴史が調和する地域です。農村的な風景や穏やかな環境を持つこの場所は、地域住民にとっても貴重な生活空間となっています。今後の発展や地域の変化が期待される岡上ですが、古くからの伝統や文化がしっかりと根付いています。

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