岡堀勉

岡堀勉（おかぼり つとむ）は、1957年7月10日生まれ、青森県三戸郡南郷村（現・八戸市）出身の元競輪選手です。1976年のモントリオールオリンピックに日本代表として出場しました。日本競輪選手会青森支部に所属していました。

高校時代は八戸電波工業高等学校に在籍し、自転車競技に打ち込みました。全国高等学校総合体育大会自転車競技大会（インターハイ）の個人追い抜きでは、1973年と1974年に見事2連覇を達成しました。この実績により、早くからその才能が注目されていました。

その後、日本大学文理学部に進学し、競技を続けました。1976年にはモントリオールオリンピックの男子4000m団体追い抜き競走に、同じ青森県出身の小笠原嘉、小笠原義明とチームを組んで出場しました。記録は4分37秒03で、結果は14位（予選敗退）でした。しかし、オリンピック出場という経験は、岡堀にとって大きな財産となりました。

大学卒業後は、島野工業へ入社しました。1980年のモスクワオリンピック代表選手にも選出されましたが、日本がボイコットしたため、出場は叶いませんでした。そのため、「幻の代表選手」と呼ばれることもあります。オリンピックへの強い思いを持ちながらも、出場できなかったことは、岡堀にとって大きな挫折となりました。

その後、競輪選手を目指し、日本競輪学校第49期生として入学。同期には小門洋一らがいました。厳しい訓練を経て、1982年5月1日に青森競輪場でデビューを果たし2着。翌日の同場では初勝利を飾りました。以後、競輪選手として活躍し、通算1879戦239勝の成績を残しました。2005年4月7日に選手登録を削除し、競輪選手としてのキャリアを終えました。

岡堀勉は、オリンピック選手、そして競輪選手として、青森県のスポーツ界に大きな足跡を残しました。特に高校時代のインターハイ2連覇、そして幻となったモスクワオリンピック代表は、彼の才能と努力を物語るものです。

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