青森競輪場

青森競輪場の概要

青森競輪場（あおもりけいりんじょう）は、青森県青森市新城に位置する競輪場であり、地域のスポーツ文化の中心的な存在です。通称は「みちのく競輪」や「Jomon Bank」と呼ばれ、縄文時代の遺跡が近くにあることから名付けられました。1940年代からの歴史を持つこの競輪場は、青森市が施設を所有し、JKA東日本地区本部北日本競技部が競技を実施しています。

歴史と開催

青森競輪場は1950年に開設され、その後1982年に現在の場所に移転して新築されました。競輪の開催は通常、降雪のない4月から10月まで行われており、その中でも特に有名なのが「みちのく記念 善知鳥杯争奪戦」で、毎年8月下旬から9月にかけて開催されます。この大会は地域の名を冠したもので多くの観客が集まります。また、過去には「八甲田賞」や「坂本勉カップ」などの特別競輪も行われ、地域選手への応援の場ともなっています。

特徴的な設備

2012年にはナイター照明設備が整備され、屋外競輪場として初めてミッドナイト競輪が開催されました。冬季は本場開催が休止されますが、2023年より小倉[[競輪場]]から借り上げてミッドナイト競輪が行われることになりました。ナイター開催も『もりんトワイライトレース』として多くのファンに親しまれています。さらに、2022年には新たにフードコートもオープンし、観戦の合間に楽しめる飲食スペースが充実しました。

バンクとアクセス

青森競輪場は400mバンクを使用し、カントがややきつく、直線も比較的長いため、選手の戦略に大きな影響を与えます。特に後方からの競走を得意とする選手に有利とされています。競輪場までのアクセスは自家用車の利用が望ましく、最寄駅からは徒歩では厳しい距離があります。市内主要地から出ている無料送迎バスもありますが、本数は限られており、最後の便を逃すとタクシーを利用する必要があります。

競輪場の魅力とイベント

青森競輪場では、レースだけでなく多様なイベントも行われています。特に「緑と花の日曜祭」は、レース開催日の日曜日に行われ、地域の人々が集う賑やかな催しとなります。また、珍しい天然温泉施設もあり、選手宿舎に併設されています。この温泉は一般客にも開放されており、筋肉痛や関節痛に良いとされています。

マスコットと利用料金

青森競輪場には、マスコットキャラクター「うとう君」と「葵萌輪（あおいもりん）」がいます。これらのキャラクターは訪れる人々から愛されており、競輪場の雰囲気を一層楽しませてくれます。入場料は一般が50円、特観席は1000円と手頃な設定にされています。

青森競輪場はそのユニークな歴史、施設、イベントにより、多くのファンにとって特別な場所となっています。競輪ファンはもちろん、地域文化を体感したい人々にとって訪れる価値のあるスポットです。

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