岡山市立中山
中学校(おかやましりつ ちゅうざんちゅうがっこう)は、
岡山県岡山市北区辛川市場に所在する
公立の
中学校です。地域の中心的な教育機関として、長年にわたり多くの卒業生を送り出しています。
沿革
本校は、第二次世界大戦後の学制改革に伴い、新しい時代の
中学校として誕生しました。その歴史は
1947年(
昭和22年)に始まります。当時の一宮村、馬屋下村、そして平津村という三つの村が共同で設立した
学校組合立の
中学校として開校しました。その後、地域の行政区分変更に合わせて
学校の所属も変わります。
1955年(
昭和30年)には、一宮町への合併に伴い校名が変更され、さらに
1971年(
昭和46年)に一宮町が
岡山市に編入されたことで、現在の「
岡山市立中山
中学校」という名称になりました。地域の変遷と共に歩んできた歴史を持つ
学校です。
学校生活を彩る行事として、過去には「中山祭(ちゅうざんさい)」が親しまれていました。この行事は
2017年まで、
学校の
文化祭や体育祭を統合した主要なイベントとして開催されていました。例えば、
2006年に開催された第6回中山祭では、1日目に
運動場での体育祭と
文化祭の一部が行われ、2日目には
体育館や校舎を会場とした
文化祭の催しが実施されるという構成でした。
2018年からは、中山祭に代わる新たな
学校行事として「合唱祭・合唱コンクール」が開催されています。この行事では、各学年がクラスごとに合唱の成果を競い合います。合唱コンクールでは、1年生から3年生まで各学年より2クラスずつ、合計6クラスが金賞または銀賞を受賞します。そして、コンクールの翌日には「合唱祭」が開催され、前日に受賞した栄誉ある6クラスが再び素晴らしい歌声を披露します。この合唱祭は、生徒たちが音楽を通じて一体感を育み、表現力を高める大切な機会となっています。
著名な卒業生
本校の卒業生には、様々な分野で活躍する方々がいます。その一例として、
NHK岡山放送局のアナウンサーである岸慎治氏が本校の卒業生です。
学校を取り巻く環境
中山
中学校の通学区域は、地域のいくつかの小
学校の学区を含んでいます。具体的には、
岡山市立中山小
学校、
岡山市立馬屋下小
学校、
岡山市立桃丘小
学校、そして
岡山市立平津小
学校です。これらの小
学校から卒業する児童の多くは、本校に進学しており、小
学校からのつながりが
中学校でも続いています。また、学区内やその周辺には、
岡山県立岡山一宮高等
学校や
岡山市立一宮公民館といった公共施設があります。
学校の名称である「中山」は、この地域に古くから伝わる「吉備の中山」(なかやま)に由来すると考えられています。吉備の中山は、古代吉備の中心地であり、歴史的・文化的に重要な意味を持つ場所です。また、学区内には、その吉備の中山に関連する
中山茶臼山古墳や、著名な
吉備津彦神社があります。さらに、
学校の裏手に位置する小丸山という丘の頂上には、
吉備津彦神社の支宮である艮御崎神社が鎮座しています。この小丸山は、本校の校歌冒頭にも歌い込まれており、
学校にとって馴染み深い場所です。
その他にも、芳賀佐山団地のような住宅地のほか、
岡山リサーチパークの一部(芳賀地区)や関西高等
学校の第2グラウンドなども学区内に含まれています。最寄りの駅は、JR
吉備線の
備前一宮駅であり、生徒たちの主な交通手段の一つとなっています。
本校の通学区域は、
岡山市立香和
中学校、
岡山市立京山
中学校、
岡山市立石井
中学校、
岡山市立吉備
中学校、
岡山市立高松
中学校、
岡山市立足守
中学校といった近隣の複数の
公立中学校と隣接しています。地域の中で、生徒たちは様々な環境に触れながら成長していきます。