岡山県道455号小山桑上線

岡山県道455号小山桑上線

岡山県道455号小山桑上線は、岡山県久米郡美咲町に端を発し、津山市へと至る一般県道です。路線の大部分は山間部を通過しており、地域の生活道路としての役割と同時に、一部ではその険しい道のりが知られています。

路線の概要

この県道は、岡山県久米郡美咲町小山地区を起点とし、南下して津山市里公文地区に至るルートをとります。総延長は約7.95キロメートルと比較的路線の短い県道です。起点の美咲町小山では岡山県道342号大垪和西小山旭線と接続し、終点の津山市里公文では国道429号に接続しています。

沿革

本路線は、1973年（昭和48年）11月2日に岡山県によって正式に県道として認定されました（岡山県告示第1021号）。その後の市町村合併に伴い、起終点の地名表記に変更が生じています。

まず、2005年（平成17年）2月28日に久米郡久米町が津山市に編入されたことで、それまで久米郡久米町里公文であった終点の所在地名が津山市里公文に変更されました。続いて、同年3月22日には、久米郡内の旭町、中央町、柵原町が合併し、新たに久米郡美咲町が発足したことに伴い、旧久米郡旭町小山であった起点の所在地名が久米郡美咲町小山へと変更されました。

路線の特徴と注意点

岡山県道455号は、特にその道幅の狭さが特徴として挙げられます。多くの区間で道幅が非常に狭く、最小幅員は1.5メートル程度しかありません。このため、対向車とのすれ違いが困難な場所が連続しており、通行には相当な注意が必要です。その難易度の高さから、道路状況を紹介するウェブサイトやブログなどでも、しばしば「険道」として取り上げられています。

特に、起点の美咲町に近い南部約2.5キロメートルにわたる区間は、道幅が非常に狭く、曲がりくねった山道が続くため、大型車両の通行はまず不可能であり、普通自動車であっても通行には高度な運転技術が求められるか、実質的に通行が難しい場面も存在します。

また、路線の終点は、かつては現在の津山市桑上地区に位置していましたが、国道429号および本県道側の改良整備が進められた結果、現在の津山市里公文地区へと移設されました。

地理と沿線

本路線の沿線地域は、名勝として知られる両山寺の五つの滝のうち、小滝、宇津谷滝、大滝という三つの滝が間近に位置しており、豊かな自然景観を楽しむことができます。これらの滝は地域の代表的な自然スポットです。

中でも小滝は、特に梅雨の時期になると滝の周囲にあじさいが咲き誇り、その美しい景観は『岡山の滝』に関するランキングや情報サイトでも紹介されるほどです。県道からすぐの場所に位置しており、アクセスしやすいことから、季節の風景を写真に収めようと、多くの写真愛好家がこの地を訪れます。

沿線には、地域の公共施設や教育施設も点在しています。

通過自治体

久米郡美咲町
津山市

主な接続道路

岡山県道342号大垪和西小山旭線（起点）
国道429号（終点）

沿線施設

津山市役所久米支所倭文分所
津山市立倭文保育所
* 津山市立秀実小学校

この県道は、その一部区間の険しさが特徴的である一方、沿線に美しい自然景観や地域の施設を有しており、様々な側面を持つ路線と言えるでしょう。

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